安中市議会 > 2015-09-14 >
09月14日-02号

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  1. 安中市議会 2015-09-14
    09月14日-02号


    取得元: 安中市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成27年  9月 定例会(第3回)             平成27年第3回安中市議会定例会議 事 日 程(第2号)                           平成27年9月14日(月曜日)午前9時開議第 1 一般質問    太 田 進 一 議員    武 者 葉 子 議員    今 井 敏 博 議員    櫻 井 喜久江 議員    小 川   剛 議員    柳 沢 浩 之 議員    櫻 井 ひろ江 議員                                              本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                              出席議員(22名)     1番   金  井  久  男  議員     2番   櫻  井  ひ ろ 江  議員     3番   遠  間  大  和  議員     4番   罍     次  雄  議員     5番   巽     久  男  議員     6番   小  林  克  行  議員     7番   太  田  進  一  議員     8番   櫻  井  喜 久 江  議員     9番   小  川     剛  議員    10番   柳  沢  浩  之  議員    11番   今  井  敏  博  議員    12番   吉  岡  完  司  議員    13番   佐  藤  貴  雄  議員    14番   吉  岡     登  議員    15番   高  橋  由  信  議員    16番   武  者  葉  子  議員    17番   上  原  富 士 雄  議員    18番   齊  藤  盛  久  議員    19番   奥  原  賢  一  議員    20番   田  中  伸  一  議員    21番   柳  沢  吉  保  議員    22番   廣  瀬     晃  議員欠席議員(なし)                                              地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   茂  木  英  子      副 市 長   茂  木  一  義  総 務 部長   真  下  幹  夫      総 務 部付   田  中     毅                          部   長  財 務 部長   中  嶋     薫      市 民 部長   佐  俣  信  之  保 健 福祉   上  原     茂      産 業 部長   竹  内  克  美  部   長  建 設 部長   猿  井  晴  一      上 下 水道   小 板 橋  利  明                          部   長  松 井 田   佐  藤  正  二      公   立   神  宮     潔  支 所 長                   碓 氷 病院                          事 務 部長  秘 書 課長   須  藤  和  俊      企 画 課長   萩  原     稔  収 納 課長   粟  野  好  映      安 全 安心   水  澤  祝  彦                          課   長               福 祉 課長   茂  木  雅  俊      介 護 高齢   小  原  加 代 子                          課   長               商 工 観光   萩  原     弘      都 市 整備   白  石  久  男  課   長                   課   長  建 築 住宅   角  井  富  夫      公   立   竹  田  清  孝  課   長                   碓 氷 病院                          総 務 課長  監 査 委員   安  藤  忠  善      選 挙 管理   真  下  幹  夫                          委 員 会                          書 記 長  農業委員会   小  林  俊  夫      会計管理者   品  川  仁  久  事 務 局長                   (会計課長)  教 育 長   桑  原  幸  正      教育委員会   田  村  昌  俊                          教 育 部長  教育委員会   樺  沢  雅  弘  学 校 教育  課   長                                              本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   嶋  田  一  弘      事務局次長   猿  谷  俊  之                          兼 議 事                          事 務 担当  庶務係長兼   原        守      庶務係主査   田  中  尋  子  調 査 係長 △開議の宣告 ○議長(吉岡完司議員) ただいまの出席議員は22名であります。よって、会議は成立いたしました。  直ちに本日の会議を開きます。                                      (午前 9時01分) ○議長(吉岡完司議員) 本日及び明15日は一般質問であります。防災対策に関する質問もありますので、質問に入る前に、先日の台風18号の影響による記録的な豪雨でお亡くなりになりました皆様に弔意を表するとともに、被害に見舞われました方々に対し、安中市議会を代表いたしまして心からお見舞いを申し上げます。 △一般質問 ○議長(吉岡完司議員) 日程第1、一般質問を行います。  質問は、通告一覧表により、順次これを許します。                                                         ◇ 太 田 進 一 議員 ○議長(吉岡完司議員) 7番、太田進一議員の登壇を願います。  太田進一議員。               〔7番 太田進一議員登壇〕 ◆7番(太田進一議員) 皆さん、おはようございます。議席番号7番、朋の会の太田進一でございます。私は、通告にわたり、質問させていただきます。  1項目めは、有害鳥獣対策についてでございます。年々住宅地の庭先等にイノシシ、猿が出没するようになりました。また、人家近くにも鹿など出没増加傾向にあり、農作物、家屋の網戸、アンテナ等々に甚大な被害が生じているわけでございます。そこで、有害鳥獣対策の現状と今後について3点お伺いいたします。  2項目めは、防災対策についてでございますが、安中市地域防災計画災害対応ガイドブックにありますように、横川地区では特別警戒区域等が多くあり、住民も大変不安に思っております。そのような状況の中で、市が指定している避難場所、避難所は、特に高齢者や障害者の方々にとって橋を渡り、坂道を上らなければならない場所にありますので、再検討の余地があると思いますが、今後の対応について1点お伺いいたします。  要旨は以上ですが、2項目4点につきまして質問席にて一問一答で質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) それでは、通告に基づきまして、有害鳥獣対策についてですが、松井田地区の行田、五料、横川、坂本、入牧各地区で、イノシシがサワガニを食べて、沢の水路を形成している石垣を鼻で壊します。田畑の境を形成している土手のクゾウフジの根を食べるので、その土手を壊し、また好物のミミズを食べるので、畑の中は穴だらけ。農作物を食べ荒らすと、その被害に遭われた方々は悔しさでいっぱいだと思います。猿に至っては、家屋の網戸を破り、鍵のかかっていない引き戸をあけて家の中に入り込み、仏壇の供物を食べ、また冷蔵庫をあけて中のものを食べて、ふんまで置いて帰っていくということを地元の方々から聞いております。人家のアンテナ等も、群れで屋根に上り、騒いで壊すという始末です。農作物の収穫時期は心得ているのでしょうか、耕作者が収穫しようと思っている前日または数日前に大群で来て食べ荒らしていきますので、モロコシ、野菜をつくっていた人々は馬鹿馬鹿しくなり、生きがいを失い、耕作放棄します。それで、耕作放棄地がふえるという現象ができてくるように思われます。ここ数年来、鹿が多数出没しまして、稲穂を食べる、また大事な草木の花芽を食べたり、耕作地を荒らしたりと年々被害が増加してきております。  そこで、質問ですが、1項目め、有害鳥獣対策についてお伺いいたします。1点目、イノシシの被害のまず現状についてお伺いいたします。イノシシは、現在およそ何頭生息しているのか把握しておりますか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) イノシシの生息数でございますが、イノシシの行動は餌となるものが豊富な場合には一つの場所にすみつく場合もございますが、多くは広範囲に移動と出没を繰り返す傾向が見受けられます。生息数等の調査は、調査方法が確立できていないため、県でも生息数の把握はできておりません。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) それでは、捕獲頭数は何頭ですか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 捕獲頭数につきましては、平成26年度の実績といたしまして安中市全体で510頭、そのうち旧松井田町では300頭でございました。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 相当数捕獲しているわけですけれども、大変そのことに関しては敬意を表します。  次に、イノシシのおり、わなの設置数はいかほどですか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) イノシシの捕獲おりとわなの設置数でございますが、被害の発生や住民からの要望により設置数には変動がございますが、現在安中市全体には、おりがおよそ168基、そのうち旧松井田地区の設置数は110基でございます。また、わなにつきましては、旧安中市の地域のみですが、延べ230カ所となってございます。
    ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 次に、その対策についてですが、イノシシのおりの駆除頭数とわなによる捕獲頭数についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 捕獲頭数と駆除の頭数は同数となりますが、おりによるものは353頭、わなによるものは157頭でございました。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 次に、おりの設置について、住民が出没が多く見られる場所に指定した場所へのおりの移動、または設置の要望を聞いていただけるのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) おりの設置につきましては、被害の状況や被害を受けている住民の方の要望を踏まえながら、捕獲隊の隊員が安全性を配慮した上で、より成果が望める場所へ設置しております。住民の方が指定した場所へのおりの移動や設置につきましては、設置場所の選定にはとめさし時の安全性の確保を最優先する必要があることや他の近隣住民の被害に対する配慮も求められますので、要望どおりに対応ができない場合もございますが、最善を尽くしてまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) これからも地域住民の要望を聞いていただき、最善を尽くしていただきたいと思います。  次に、2点目、猿の被害の現状についてまずお伺いいたします。松井田地区の猿の群れは何群れでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 安中市内で確認されております野生猿の群れは、7群でございます。出没地域は、霧積や入山、坂本地区などの松井田地区にほぼ限られております。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) それでは、7群れで1群れ何頭生息しているのですか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 山間部へ出没していることもあり、10から30頭の群れが見受けられますが、全体の把握は難しいのが現状でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) ただいまの答弁で10から30頭ということでございますが、大変把握が難しいことは理解できますが、対策を立てるならまず頭数の把握をすべきではないでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 確かに議員おっしゃるとおりかと思いますが、先ほども申し上げましたとおり、山間部で出没しておりますので、具体的に把握する手段がなかなか難しいのが現状でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 答弁いただきまして大変ありがとうございます。次に、市にはどのくらい猿による農作物、家屋への侵入被害の報告が寄せられているのかお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 具体的な件数につきましては把握はできておりませんが、田畑の野菜や果樹などの被害が多数を占めており、また家屋への侵入、あるいは屋根の上で暴れるというような被害も寄せられているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 全体の頭数の把握をしているものと思っていましたが、把握していないとのことでした。計画のもとでしっかり対策を立てて今後やっていっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  まず、猿の逃げ場となる碓氷川など1級河川の河川敷にあるやぶなどの除草、除去について県、市で合同でできないものでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 碓氷川の河川敷のやぶなどの除去につきましては、群馬県の土木事務所により、有害鳥獣の出没が頻繁に確認される場所について対応が図られてきているところでございます。地域の皆様の要望につきましても、伝えてまいりたいと存じます。また、市といたしましては、例えばぐんま緑の県民基金市町村提案型事業などを活用した地域の皆様との取り組みにあわせて対応してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) ただいまぐんま緑の県民基金市町村提案型のことでありますが、県の対策はわかりましたが、市の対策はありますか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 具体的な市の対策につきましては、なかなか難しいものがございます。先ほども申し上げましたとおり、県の事業を活用できる場合に市としても協力をさせていただければというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) では、次の質問に入りますが、猿には行政区はありません。近隣市町村と連携して対策を進めることが重要と思われますが、現状についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 確かに野生の猿につきましては、出没地域ではそれぞれ対応に苦慮しているところでございます。確かに隣接の市や町というところとの境がない。現実的には野生動物については境がないわけでございますので、隣接の市や町あるいは県とも協力して捕獲や駆除を実施していくことが有意義だというふうには考えておりますので、なかなか被害防止の考え方など異なる状況もありますが、情報交換を進めながら対応してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 私が調べましたところ、県有害鳥獣被害対策センターがありますが、そことの連携はどのようになっておりますか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 県鳥獣被害対策支援センターとの連携につきましては、随時連携を図っているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 私は、他市町村との連携が必要不可欠だと思い、県の支援センターのお話をお伺いいたしました。県としてもしっかりと対策を立ててやっていくとのことでしたので、より深い対策をとっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、猿の駆除の状況をお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 野生猿の捕獲頭数につきましては、平成26年度は34頭を捕獲、駆除いたしました。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。発信機を取りつけて追跡し、接近状況を住民に知らせているのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 安中市におきましては、発信機を利用した猿の群れの追跡につきまして、群れの行動の範囲の把握などに利用しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) では、接近を地域の方々に逐次伝えるような具体的な対策は今後の問題として考えているのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) ご指摘のような逐次地域住民の方に連絡できるようなシステムにつきましては、今後研究、検討させていただきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。次に、発信機、GPSを取りつけている頭数と群れの数はどのくらいですか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 現在発信機の装着につきましては、捕獲が困難な状態が続いていることもあり、2頭にとどまっている状況でございます。また、群れの頭数につきましても、同様に2群ということになっております。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) では、どのように追跡して把握しているのか、お尋ねいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 先ほども申し上げたとおり、逐次ということではございませんが、全般的に猿がどのように動いているかというのを把握しているということでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。次に、捕獲隊に対する委託料、報償費の予算はどのようになっておりますか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 有害鳥獣の捕獲や駆除などに対する平成27年度予算につきましては、捕獲隊に対する委託料は猿及びイノシシ、ニホンジカなどに対する委託料として801万円、またツキノワグマや一斉捕獲に対する委託料として99万円となっております。また、報償費、捕獲奨励金につきましては、予算額は273万円、それぞれ1頭当たりの金額につきましてはニホンザルが6,000円、イノシシが4,000円、ニホンジカが5,000円、アライグマ、ハクビシンがそれぞれ3,000円でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。  それでは、3点目、鹿の被害についてお伺いします。鹿の被害の現在の状況についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) ニホンジカによる被害の発生状況につきましては、出没地域は市西部の山間地域を中心に拡大してきており、目撃例も多くなってきております。被害の状況につきましては、坂本や五料地区などで稲穂の食害について、少数ですが、寄せられております。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 鹿やイノシシなどの出没地となることが多々ある耕作放棄地、休耕地の対策はありますか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) ニホンジカやイノシシなどの出没は、ほとんどが荒れた山林や耕作放棄地からの出没となっております。里山を含め、山林に隣接する農地の多くが耕作放棄地となっている状況からしますと、有害鳥獣の抑制につながる農地の再生や里山の整備につきましては非常に有益であると考えますので、耕作放棄地を農地として再生利用するための助成制度もございますので、県や関係者等と協議をしていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 難しい問題だと思いますが、対策を期待しております。  次に、鹿などにより山ヒルの生息地域が拡大しているが、何か対策はあるのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 山ヒルの対策といたしましては、雑草の除去等により日当たりのよい乾燥した地面にして繁殖しにくい環境とすることや、食塩水、木酢液、酢酸溶液及びアンモニア水を使用して駆除する方法などがありますが、広範囲の駆除は難しい面もあり、当面服装に配慮した上で忌避剤を使用して防除していただきたいと存じます。今後有害鳥獣対策をしっかり取り組んでまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 鹿の被害防止対策についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) ニホンジカに対する被害防止につきましては、捕獲隊による捕獲や駆除に努めているところですが、農家による防除といたしましては、背の高い電気柵やネットフェンス、また猿の被害防止を兼ねたネットフェンスの上部に電気柵を備えた防護柵の設置が必要と思われます。市といたしましても、捕獲や駆除対策を進めるとともに、防除対策として費用の面からも一団の農地の耕作者による電気柵等の共同設置につきまして助成を行っておりますので、さらに利用の拡大を図ってまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 市でもいろいろな対策を行っているようですが、私は先進的取り組みを行っていると聞いたので、富岡市に視察に行って、お話を伺ってまいりました。有害鳥獣対策の市としての力の入れ方の度合いに、非常に驚きを隠せませんでした。そこで、市長に今後の取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 太田議員のご質問にお答えを申し上げます。  有害鳥獣対策につきましては、私は重要かつ喫緊な課題であると考えております。ことしから市内の猟友会を初め、市民の皆様にご協力いただき、市が主体的に捕獲隊の隊員を公募するなど、新たな体制整備を図ったところでございますが、さまざまな施策の活用を考えながら、有害鳥獣対策に力を注いでいきたいと考えております。また、議員ご指摘のとおり、県の支援センターや、それから近隣自治体との連携、これをしっかりと強化をし、情報交換や、また鳥獣害防止の技術の向上に努めて鳥獣害に対する地域力を高めていきたいと、このように考えておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 大変ありがとうございました。  次に、2項目めの防災対策についての1点目、避難場所、避難所について、横川地区の現状についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 横川地区の避難所、避難場所についてなのですが、本市といたしましては公共施設を中心に指定避難所として指定をさせていただいております。指定避難所は、災害の危険性があり、避難した住民等を災害の危険性がなくなるまで必要な間滞在させ、また災害により家に戻れなくなった住民等を一時的に滞在させるための施設として指定しているところでございます。このように指定避難所は一定期間の施設及び施設の占用が必要となりますので、公共施設を指定しており、横川地区では、川を挟みますが、最寄りの公共施設であります旧西中学校となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 松井田横川地区指定避難場所、避難所についてですが、土砂災害特別警戒区域及び災害区域にほとんどの住居が入っております。市が指定している避難場所は旧西中学校ですが、多くの住民は、特に高齢者や障害のある方々にとって霧積川の橋を渡り、坂道を上らなければならない場所への避難はできないと思っております。横川地区では、平成25年11月に群馬県、群馬大学、安中市安全安心課の指導のもと、市内で初めて退去の災害マップを作成し、大雨が降り続き、土砂災害の危険があるとの想定で住民が参加して自主訓練を実施しました。また、平成26年11月には、各避難所運営訓練も初めて行いました。地区の危険な状況がわかっているからこそ、率先して訓練を実施しているわけですが、避難訓練を行った中で避難場所、避難所が実情に合っていないことがわかりました。また、防災士側からも旧西中学校への避難は無理との発言もあり、平成26年12月、議会に請願が出され、採択もされております。その後、市においてどのような検討がなされたのかを含め、今後の対応についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 横川地区指定避難所につきましては、横川地区からの要望もいただいており、現在も検討を重ねているところでございます。指定緊急避難場所につきましては、昨年度各地区の区長さんにお願いをし、候補地として回答していただいた施設等を職員が確認した後に指定をしているところでございます。指定緊急避難場所として追加指定にも対応できる地域に存在する公共施設等について、再度の検討を進めているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 公共施設のことはよくわかりました。私の考えるところでは、民間施設を避難場所、避難所として指定できないものでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 先ほどもちょっとご答弁をさせていただいたのですが、民間施設を指定避難所とする場合、住民等を長期的に滞在させることを想定しなければならないため、民間施設の営業形態や地域的に危険箇所に含まれるなどの関係から、避難所に適さないことがございますので、本市といたしましては公共施設を基本として避難所の指定をしております。横川地区では、平成25年度に群馬県と群馬大学の協力を得て、地区住民の皆様で確認した比較的安全と思われる場所や施設がございますので、緊急時にはこれらを有効に活用していただきたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 民間の施設の指定はなかなか難しいということはわかりました。また、地域や行政が民間と協定を結ぶということは可能と思います。今後ご検討をお願いいたします。市長のお考えをお聞きします。市長は、横川地区にお忙しい中積極的に足を運んでいただいていることに対しましては、住民も大変感謝しております。市長も現状をよくわかっていると思いますが、要望といたしまして、安中市地域防災計画第6編資料編の指定緊急避難場所、指定避難所一覧に記載されています麻苧茶屋は、異常な現象の種類の水害では適、丸、土砂災害は適だが、注意が必要で三角と指摘されておりますが、今回の台風18号により河川の氾濫、多くの家屋が流され、とうとい人命も奪われました。この状況の報道に接したとき、いつ横川地区がこのような状況になるかと思うと落ちついてはおられません。いろいろな施策との兼ね合いや関係もございましょうが、ご検討をお願いいたします。そこで、今後について市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 太田議員のご質問にお答えを申し上げます。 横川地区の避難所あるいは避難場所ということでございますが、議員ご指摘のとおり、状況は私も何度か伺って、また地域の方のお話も伺ってまいりました。そういった中で要望等出されておりますが、先ほど部長が答弁をしましたが、逐次適切と思われる緊急避難場所等は追加指定をしております。また、避難所ということでございますが、現在の旧西中が適さないのではないかというご指摘がございます。そういった中で、私どももどういうふうにしたらいいかということを今随時検討しておりますので、これからも、横川地区は、先ほど部長も答弁させてもらって、議員もご認識ですが、大変積極的に地域の方々が活動されています。そういった地域の方々とよく協議をしながら、どういう方法がよいのか、ともに探っていきたいと考えております。いずれにしましても、市民の安心、安全が守れる方向でしっかりと協力してまいりたいと思いますので、ご理解いただきますようによろしくお願いいたします。
    ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 大変ありがとうございました。 以上で質問は終わります。 ○議長(吉岡完司議員) 太田進一議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 武 者 葉 子 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、16番、武者葉子議員の登壇を願います。  武者葉子議員。               〔16番 武者葉子議員登壇〕 ◆16番(武者葉子議員) おはようございます。議席番号16番、公明党の武者葉子でございます。私は、通告に基づきまして、防災対策、子育て支援、認知症対策の3項目につきまして順次質問をさせていただきます。  1項目めは、防災対策についてです。東日本大震災から1年半が経過しました。今なお住みなれたふるさとから離れ、避難を続けている多くの方がおられます。また、まだまだ復興は始まったばかりです。先日の台風17号、18号による線状降水帯は、関東、東北地方にて滞在し、記録的大雨による河川の氾濫はまちをのみ込み、甚大な被害をもたらしました。当市では、上後閑地区で土砂災害が起こっております。全国各地で防災対策、体制整備が進められ、防災訓練など実施をしております。本市におきましても、教訓から学び、災害対策を進めているところであります。そこで、地域の防災力アップのための取り組みにつきまして3点伺います。  2項目めの子育て支援につきましては、少子化の進行が加速する本市での子育てを社会全体でサポートする体制整備や環境整備を進めることが急務となっております。子育て世代の市民の皆様からもご要望いただいております居場所づくり、相談、情報提供など、4点について伺います。  3項目めは、認知症対策についてです。誰もが幾つになっても健康で元気に暮らしたいと願っております。健康寿命を延ばし、介護を受ける期間を少しでも短く、もしくは受けずに過ごしたいと思っております。2025年には高齢者の約700万人、5人に1人が認知症となるとの推計が出ております。認知症予防策につきまして、本市の現状と課題など2点、市の見解を伺ってまいります。  なお、質問は一問一答で行いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) それでは、1項目めの防災対策について、地域の防災力アップについての1点目、自主防災組織の活動支援につきまして伺います。  識者の方々からは、日本中どこでもこうした災害は起こり得る。地元、地域での災害記録に学び、でき得る準備をしっかりとしておく、地域、家庭で話し合っておくこと、自身で考え、行動することの重要性を語っておられます。地域の現状に見合った有効な防災対策を住民主体型で取り組むことも重要です。市民の皆さんで組織する自主防災組織の役割がますます重要となっております。そこで、自主防災組織の結成状況と活動内容をお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 自主防災組織の結成状況、ことしの9月10日現在でございますが、11組織が結成されております。活動内容でございますが、各自主防災組織では図上訓練や初期消火訓練、炊き出し訓練や救急法などを組み合わせた防災訓練を行っております。また、補助金を利用してヘルメットなどの防災資機材等を購入し、活動に利用できる備蓄物品をそろえているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 自主防災組織と市が連携をして、どのような活動をしているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 今年度から初めて安中市水防訓練へ市内の自主防災組織の方々に参加をしていただき、心肺蘇生法、三角巾止血法、土のうづくり訓練を行っていただきました。また、今後は市の総合的な防災訓練を行った際に参加していただいたり、避難行動要支援者名簿の活用などスキルアップできるような各種研修など、企画を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) わかりました。防災関連の出前講座も行っていると思います。防災に対する関心を深めるのに大変有効と思われます。出前講座の現状を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 安中市の防災についての出前講座の申し込みのあった各種団体や地域に向け、出前講座を行っているところです。昨年度が4回、今年度に入ってからは2回実施しております。また、昨年度から社会福祉協議会で行っているボランティア養成講座、ここでも1時間の時間をいただいて、安中市の防災について講座を開催させていただいております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ありがとうございます。渋川市では、横堀自治会というところで、防災を楽しく学ぶということで防災運動会を開催した旨が新聞に出ておりました。地域の子供さんからお年寄りまで、約300人が参加をされたそうですが、このような楽しく学ぶという先進的な取り組みを行っているところのことなどを紹介したり、また地域の皆さんがより関心を深めることにつながっていくと思いますので、創意工夫をした出前講座の推進をお願いしたいと思います。  次に、防災訓練の実施について伺ってまいります。いざというときには、平時に行っている行動しかとれないと言われております。防災訓練の実施について現状を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 昨年11月の5日に行われました全国一斉のJアラート活用による緊急地震速報訓練にあわせて、本市では避難訓練と災害本部立ち上げ訓練を行いました。その内容は、本庁舎中央部分の1階にあります福祉課、子ども課、安全安心課のみの避難行動訓練でございました。職員による避難誘導や車椅子で来庁している市民の避難路の確保や誘導訓練、さらに初期消火訓練等を行い、その後新庁舎1階に災害本部を立ち上げるところまで一連の流れを訓練したところでございます。今年度も実施の規模や災害想定を検討し、庁舎管理を行っている財政課管財係を中心に実施をする予定でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 庁舎全体での防災訓練は急務だと思います。早急に計画をして、有事に備えることが大切だと思いますが、今後の防災訓練の計画がありましたら、お願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 庁舎における防災訓練につきましては、本庁舎内で火災が発生した場合を想定した訓練、消火訓練を予定しております。安中消防署に協力を仰ぎながら、本年度中に実施する方向で準備をしているところでございます。また、訓練終了後には、職員を対象に救急法実技訓練や消火器を使った初期消火訓練といった講習を庁舎管理担当部署と連携をして実施してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) では、ぜひよろしくお願いいたします。  次に、避難所運営についてお伺いいたします。避難所の運営方法は、どのようになっておりますか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 本市では、指定避難所の開設職員を指定し、45カ所の指定避難所に配置をしているところでございますが、職員は開錠し、鍵をあけて災害対策本部や施設管理者との連絡調整や避難者の把握、避難所に組織されている自治会と本部との連絡調整などに従事し、避難所の運営はその避難所内に避難をしてまいりました避難者により、自治会を立ち上げて運営していただく必要があると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 避難所の運営は、地元で行っていくということでございました。体制整備が急がれると思います。また、避難所への備蓄品の配置状況をお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 現在の45カ所ある指定避難所への備蓄品の配備状況ですが、毛布、救急セットを各指定避難所に分散して備蓄をしております。備蓄食料でありますアルファ米、クラッカー、飲料水につきましては、全部の指定避難所ではなく、地区を大きく分けて21カ所に分散備蓄をしております。また、今年度からLPガスによるガス発電ユニットの設置を予定しており、ライフラインの整備を山間部の避難所から行ってまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 備蓄品の整備が大分進んでいると感じております。引き続きよろしくお願いしたいと思います。また、先ほど避難所の運営は地元の住民でということもありました。避難所運営のマニュアル等は作成されているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 現在簡単な避難所運営マニュアル及び避難所開設マニュアルは作成をしてございます。平成25年度には群馬県主催の事業により、横川地区で避難所運営ゲームでありますHUG、ハグと申しますが、実施したところでございます。また、先月は、避難所開設を担当する職員や地域振興課職員、安全安心課職員に対してもHUGを実施をしたところです。今後は、自主防災組織等を中心に、市民にもHUGを実施できるよう検討を進めてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ぜひHUGを、出前講座などを利用したりしながら地域住民の方に実際にやっていただくと課題が見えてくるかなと思いますので、整備をよろしくお願いいたします。  次に、災害時の要援護者への対策についてに移ります。地域の支援体制について、災害時避難行動要支援者名簿というのが作成されていると思いますが、その進捗状況を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 災害時避難行動要支援者名簿の進捗状況でございますが、現在平成25年度の災害対策基本法の一部改正に基づき、市として避難行動要支援者の対象となる方の範囲を決定し、避難行動要支援者名簿の作成を行いました。その名簿に掲載されている方々への対応といたしまして、平常時から避難支援等を行っていただける関係者に対し名簿情報を提供できるよう、名簿情報の平常時からの提供に関する意思確認を昨年度から開始しております。現在は、平常時から避難支援等を行っていただける関係者に対し名簿情報を提供できるよう、様式等の最終調整を行っているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 名簿配付に伴って、地域の支援体制が重要になってくると思います。支援体制はどのようになっているか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 名簿配付後の地域での支援体制は必要なことと考えておりますので、今後は自主防災組織の結成促進とあわせて、どのような支援が望まれているのかなど、地域と連携をして検討を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) よろしくお願いいたします。  次の福祉避難所についてに移ります。現在福祉避難所はどのように進められておりますか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) ことしの3月に明嶺荘、のどの荘、うすいの里の3カ所を福祉避難所として指定しているところでございます。全館バリアフリーであり、限られた施設の中ではございますが、受け入れることができるスペースをお借りし、避難者を受け入れていただくことになっております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 3カ所福祉避難所が設置されたということで、前進したことを喜んでおります。また、避難所の整備状況について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 避難所の整備状況ということでございますが、施設的には十分な設備が整っているかと思うのですが、人的な問題といたしまして福祉避難所への避難者の支援体制、こちらにつきましては既に施設に入所している方々への配慮や避難されてきた方々の状況を考慮しながら、市職員を中心とした支援体制を想定しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 支援体制を伺いました。今後の計画、福祉避難所の指定について計画がありましたらお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 今後は、障害者施設等も含めて福祉避難所としての指定の検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) よろしくお願いいたします。気候変動で台風や突風、豪雨などが大型化、激甚化しております。当市の職員の方の中でも防災士の資格に挑戦をされたと伺っております。職員の方々の意識の高まることによって地域防災力の高まりにつながっていくと思います。地域防災力アップのために小学校区に1人の防災士の養成を支援しているところもあると聞いております。こうした資格取得に助成する取り組みも今後必要であると思っております。ぜひ検討をお願いしたいと思います。  次の子育て支援についてに移ります。1点目の居場所づくりでございますが、雨の日でも子供のエネルギーは変わらず、元気いっぱいです。天候に関係なく自由に遊べる場所があったらと多くの子育ての世代の方々から声を伺っております。室内遊び場の設置について、市の見解を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 市内に雨の日や週末遊べる場所がないといった保護者の声があることは、理解しております。安全な機能を備え、親子でいつでも自由に遊べる場所の提供につきましては、市といたしましても必要だと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 必要との認識は持っておられるということでした。今後の具体的な設置に向けての計画があるのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 現在具体的な計画は市といたしましても、先ほど答弁をさせていただいたところでございますが、今後も具体的な計画に向けて検討を進めていきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ぜひお願いしたいと思います。  市長に伺いたいのですが、先週ずっと秋の長雨が続きましたし、天候不順、冬は寒いですし、また春は花粉症の季節でもあります。真夏の炎天下と、外で思いきり遊ばせたくてもそれができない場合が少なくありません。多くの方は、高崎の商業施設や前橋まで足を運ばれていると伺います。安中高校の跡地や上毛天然の跡地の活用など、今検討を進められていると思いますが、ぜひ子供の室内の遊び場なども盛り込んでいただきたいと思いますが、市長のご見解を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 武者議員のご質問にお答えを申し上げます。  先ほど部長答弁をいたしましたけれども、そういった子供の雨の日でも、あるいは天候が悪いとか、そういった状況の中でも伸び伸びと気軽に来て遊べる場所は、私も必要と考えておりますので、今議員ご指摘の安高跡地や上天跡地といった言葉が出ましたけれども、そういった状況を踏まえながら今後検討を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ぜひよろしくお願いいたします。早急に計画を、整備をお願いしたいと要望しておきます。  次の2点目の相談、情報提供についてに移ります。予防接種の案内や子育て相談など、情報提供はどのように行われているのか、現状をお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 予防接種を含めた子育て相談や情報の提供につきましては、4カ月児、8カ月児健診、1歳すくすく相談、2歳児歯科健診、2歳6カ月児歯科健診、3歳児健診や乳児訪問等で予防接種の確認や受け方、また子育てについての相談を行っております。また、保護者から相談しやすい子育てハートフルラインの直通電話相談でも子育て相談や情報の提供を行っているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 長野県の長野市では、妊産婦とそのパートナーに子育て世代を応援するメールサービスの配信を始めております。妊娠中は、胎児の発達や妊婦健診などについての情報、生活上のアドバイスなどを発信しております。産後は、子供の体や言葉の発達、予防接種、育児のアドバイスなどを届けているそうです。利用者からも、こういうメールはありがたいとの声が届いているそうです。こういった携帯を使った情報を受ける方がふえております。導入に向けて提案をしたいと思いますが、市の見解を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) きめ細かく健診を行い、育児の不安や予防接種の受け方等、情報を提供し、対応しておりますが、今後実際メールサービスを実施している市町村や子育てをしている保護者の方にも意見を聞き、研究していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ぜひ進めいただきたいと思います。子育て世代の情報収集は、携帯電話のサイトからというのが結構多くなっております。市内の方からも、こういったメールサービスがあったらぜひ利用したいとの声も伺っております。当市におきましてもこうしたサイトの活用で、間違った情報を受け取ったり、それで子育てをしてしまうことのないように、また子育て中はどうしても孤立化してしまいますので、そういったことのないように、こういったサービスも大変有効かと思いますので、導入に向けて要望したいと思います。  次のファミリーサポート事業についてに移ります。ファミリーサポート事業は、市の子ども・子育て支援事業計画にものっておりますように、地域で子育てを支え、支援する事業でございます。ほとんどの自治体で実施をされておりますが、本市の現状を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 本市では、ミニ・ファミリー・サポート・センター事業といたしましてNPO法人が実施しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 市内のNPO法人がミニ・ファミリー・サポート・センター事業として行っていただいているということですが、事業の実績をお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) ミニ・ファミリー・サポート・センター事業は、今年度が2年目となっております。平成26年度の利用状況ですが、会員登録数65名、活動件数延べ159件、活動時間が290時間という実績でございます。また、子育てイベントの開催や会報等の発行も行っております。活動のための事業費補助金といたしましては、群馬県のミニ・ファミリー・サポート・センター設置運営事業補助金がありますが、今年度は本市も運営支援のため、県と同額の補助金の交付を予定しております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ただいまご答弁いただいたように、県の補助金と、また本年度は市の補助金を予定していただいているということなのですが、NPO法人の経営は大変経営的には厳しいものがあると心配をしておりましたので、少し安心いたしました。県の補助金の対象期間は3年でございますが、その後の計画について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) ミニ・ファミリー・サポート・センター事業における群馬県の補助金対象期間が3年となっておりますので、ファミリー・サポート・センター事業が切れ目なく実施できるようにしていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ただいま切れ目なく実施できるようにとご答弁いただきました。NPOの運営は資金繰り等大変厳しいと思われますので、また事業の周知も図っていただきながらサポートをよろしくお願いしたいと思います。  次の赤ちゃんの駅についてに移ります。本市の設置状況を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 本市では、赤ちゃんの駅としての取り組みはしておりませんが、公共施設の多目的トイレにはおむつ交換台やベビーベッドを設置しております。授乳できるスペースを設置している施設はございませんが、施設内の会議室や個室を便宜的に利用させていただいているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) これは大分前から質問させていただいて、課題として取り上げさせていただいておりますが、東京都や埼玉県ではほとんどの自治体で設置が進んでおります。県内でもふえております。子育て支援の施設整備というのは、安中市におきましても大変大事だと思っております。赤ちゃんの駅の設置に対する今後の設置計画がありましたら、お願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 市内の公共施設において授乳ができるスペースの設置予定につきましては、既存のスペースを利用した公共施設や既存の子育て支援施設での授乳スペースの確保に努めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 前向きなご答弁はなかなかいただけないのですが、市長のお考えを最後にお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。
    ◎市長(茂木英子) 武者議員のご質問にお答え申し上げます。  赤ちゃんの駅ということで設置が進んでいるということで、東京や埼玉ではということで、県内でも進んでいるということでございます。本市におきましても、やはり子育て支援の充実ということには力を入れてまいりますので、現状はあるところを利用しながら使ってもらっているということですが、赤ちゃんの駅ということで設置をしていくことがある意味でいい周知にもつながると、子育て支援を強化しているということもございますので、現状等々、それからまたそういった実際のお母さん方、それからお父さん方、そういう子育てしている方々にもお話を聞きながら、どういう方法でやっていくのがいいのかということを協議を始めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ぜひよろしくお願いいたします。社会全体で子育てを支援できる環境整備を今後とも進めていただくように要望いたしまして、次の3項目め、認知症対策についてに移ります。  認知症予防についての1点目、現状と課題について伺いたいと思います。認知症予防対策の事業内容を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 平成26年度には181回、延べ人数で2,604人の介護予防普及啓発事業を実施しております。介護予防教室では、運動や口腔機能の向上とあわせて認知機能の低下予防のための生活指導を取り入れております。また、市では認知症サポーター養成講座を開催しております。講座の中でも、認知症予防につきまして学んでいただいております。認知症サポーター養成講座は、認知症への正しい知識を持ち、認知症の人やその家族の応援者となっていただくための講座でございます。受講者自身にとっても、みずからの認知症予防への動機づけにもなっております。平成20年度から講座を開催しておりますが、これまでに1,700人を養成いたしてまいりました。引き続き、講座を修了した方につきましてはフォローアップの講座も開催し、平成29年度末までに3,000人を目途に養成を行っていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 認知症サポーター事業など、積極的に取り組んでいただいていることがよくわかりました。また、この事業の今後の予定等ありましたら、お聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 各種介護予防教室の中で、知的機能の改善を図るドリルの実施や興味が活発になるような働きかけを行っております。今後は、認知症予防に特化してきめ細かく認知症予防のための情報伝達や認知機能を高める実施を取り入れた教室の開催が必要であると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) それでは、市民への働きかけはどのように行っているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 市役所及び公民館を会場といたしまして開催する認知症サポーター養成講座や市内60会場で実施している生きがい対応型デイサービスの介護予防教室においても、認知症予防について取り入れております。また、市の広報において認知症コーナーを設け、出前講座の実施を案内し、申し込みがあれば地域に出向いて講座を開催しているところでございます。また、現在医師会の先生方と認知症で家に帰れなくなってしまった方を早く発見できるような見守りネットワークの構築につきましても検討しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ありがとうございます。認知症チェックサイトというのがありまして、市のホームページに掲載をされている自治体が全国でふえております。幾つかの項目をチェックしますと、注意の度合いが出てまいります。また、予防の10カ条には、日常日ごろ気をつけたいことや、また市の相談窓口、地域の医療機関などが掲載されております。認知症に対する認知、そしてまた早期発見、そして速やかな相談体制に向けていくためにも有効かなと思っております。市の認識を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 認知症チェックサイトは、ウエブサイト上で認知症について簡易にチェックできるシステムで、本人が認知症の状態をチェックできる本人向け、身近な人をチェックできる家族、介護者向けの2種類がございます。自治体以外でも医療機関等でさまざまな形で掲載されておりますが、県内の自治体ではまだ導入しているところがないのが現状でございます。時代を反映した認知症の早期発見のためのツールの一つであると認識しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 認知症の予防や相談のきっかけになると思います。有効だと思います。導入に向けては市はどのようなご見解をお持ちか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 認知症チェックサイトは、質問に回答するだけで簡便に認知症のリスクを確認できることから、うまく活用することで認知症の啓発につながるものと考えられます。しかしながら、医学的な診断ではないこと、その結果に対しまして過剰な不安を感じたり、自己判断で必要な受診がおくれたりという問題もあります。市では、今年度から医師による認知症相談を開始しております。来年度からは認知症地域支援推進員を配置する予定であります。認知症チェックサイトの導入にはフォロー体制が大切であります。当面は認知症対策について専門的に支援できる体制整備に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 慎重な答弁ありがとうございました。認知症サポーターの養成講座等の予防事業など、認知症に対する市民の関心も高まっております。ネットの普及のスピードというのは、想像を超えて進んでおります。行政も対応に迫られると思っております。認知症予防、気づき、早期発見、医療機関への相談、治療につながるとして導入をしている自治体がふえているのだと私は理解しております。本市もフォロー体制を整えて、早い段階での導入を要望し、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員の質問が終わりました。               〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) 奥原賢一議員。 ◆19番(奥原賢一議員) 先ほど武者葉子議員の冒頭の発言の中で、東日本大震災から1年半という発言があったと思います。その辺のところは、よく調べていただきたいと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) ただいま奥原議員から動議がありました件につきましては、議会運営委員会を開いて、休憩後に結論を出したいと思いますので、よろしくお願いいたします。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前10時08分) ○議長(吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前10時25分) △発言の訂正について ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員から発言を求められておりますので、この際これを許します。  武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 私の一般質問の冒頭で東日本大震災から4年半が経過というところを1年半と言い間違えてしまいました。訂正してお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) お諮りいたします。  ただいまの発言のとおり訂正を許可することにご異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ご異議なしと認めます。  よって、ただいま武者葉子議員からの発言のとおり訂正を許可することに決しました。                                                         ◇ 今 井 敏 博 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、11番、今井敏博議員の登壇を願います。  今井敏博議員。               〔11番 今井敏博議員登壇〕 ◆11番(今井敏博議員) 皆さん、おはようございます。議席番号11番、新政会の今井敏博でございます。通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。  碓氷病院の経営状況は厳しい状況にあり、今年度は一般会計より5億7,000万余りの繰り入れを緊急的措置として投入し、累計赤字は14億5,000万近くに達している現状であります。また、診療報酬の改定に伴い、7対1から10対1に変わり、大きな減収が見込まれているところでございます。整形外科の常勤医師の招聘が急務であることはもちろんでありますが、実際にはかなり難しい状況にあることも事実であります。診療報酬の改定に伴う加算をしっかりとっていくことも、現状下では大切だと考えます。そこで、1、碓氷病院について、(1)、診療報酬の改定に伴う対応について3点、(2)、人材育成について2点、(3)、経営改善のための再生計画について4点を質問席にて一問一答にて質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) それでは、1点目、診療報酬改定に伴う対応についてでありますが、主な変更点についてお伺いをいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 平成26年度の診療報酬改定では、2025年までに目指すべき医療の姿が示されてきております。入院医療、外来医療を含めた医療機関の機能分化、強化と連携、在宅医療の充実等が重視された改定であり、あわせて将来の医療費の適正化、抑制を図っていくための改正であると認識しております。主な変更点といたしましては、一般病棟入院基本料施設基準の見直しにより、平均在院日数や重症度、医療、看護必要度の項目が厳格化されたことがあります。また、訪問看護や在宅歯科医療、在宅薬剤管理指導業務等の在宅医療の強化、推進が示されたことであります。そのほか、当院の診療に特に影響する改定としては、慢性維持透析患者外来医学管理料や脳血管疾患等リハビリテーション料の引き下げ改定がありました。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいま一般病棟入院基本料施設基準の見直し、また当病院に深く関係する慢性維持透析患者外来医学管理料や脳血管疾患等のリハビリ等の料金の引き下げ改定が行われたとの答弁がありました。今答弁いただいたように、この変更による大きな点で多くの影響を受けるわけでございますが、そこで課題についてどう考えているのか、お伺いをいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 平成26年度の診療報酬改定に伴う当院最大の課題は、平均在院日数の計算から入院日数90日を超えた特定患者を除外することができなくなったために、当院の入院患者の特性から、一般病棟入院基本料施設基準、7対1の基準である在院日数18日の維持が非常に厳しい状況になったことでございます。施設基準を10対1に変更することによって、収益においては前年度入院患者数をもとに試算した場合、年間約7,000万円の減収が見込まれました。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 今課題の中で、施設基準を10対1に変更することにより7,000万円余りの減額、減収になるという答弁がありましたが、大変危機的問題であります。この問題を解消すべく、具体的な対応についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 具体的な対応といたしましては、昨年度10月から10対1に変更するまでの経過措置期間の中で少しでも収益減を抑制するための検討を重ねた結果、当改定において新設されました地域包括ケア病棟入院料を算定するために地域包括ケア病床17床を設定し、専任の在宅復帰支援担当者や専従の理学療法士を配置いたしました。また、非常勤の診療情報管理士を配置し、新たに算定要件となるデータ提出加算の届け出を行ってまいりました。なお、整形外科や泌尿器科等の常勤医師の確保を実現させ、入院患者の増加とともに新規の入院、退院患者数の増加が図れれば平均在院日数の短縮につながり、7対1の基準をクリアできる可能性もあると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいま当改定において新設された地域包括ケア病棟入院料を算定するために地域包括ケア病棟17床を選定したり、また医療事務経験のある非常勤の診療情報管理士を配置し、新たに算定要件となるデータ提出加算の届け出を行ったということでありますが、この届け出を行ったことによる加算の入院料や加算の診療報酬の点数についてお伺いをいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 地域包括ケア病棟入院料の診療報酬点数は1日につき2,558点で、報酬額にして2万5,580円となります。また、データ加算は、入院中1回の算定で150点で、報酬額にして1,500円となります。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 今後も改定内容を精査し、加算をとれる項目をふやし、増収につなげるよう一層の努力をお願いをいたします。  次に、人材育成についてでありますが、医療政策に精通した職員の採用が必要だと思われますが、この件についてご見解をお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 病院の経営は、診療報酬で成り立っております。基本診療料、特掲診療料、また加算といった複雑な算定基準に対応することで医業収益につなげ、また施設、設備管理の業務委託や薬品、診療材料費等多額になる医業費用の抑制を図ることなど、施設基準や病院会計を熟知した職員が必要であると考えております。医事戦略、また経営効率化の企画立案等、今後はさらに専門性の高い職員が求められると思っておりますので、職員の配置につきましては市長部局とも検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいまの答弁の中で、施設基準や病院会計を熟知した職員が必要であるということが病院現場のトップである事務部長のお考えであります。このお考えに対して、やはり市の当局のお考えが一致しなければこういったことは現実的にはできないわけでありますが、そこで市長に専門職の病院事務職員採用についてのお考えについて伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 今井議員のご質問にご答弁を申し上げます。  自治体病院の中で病院事務職員の専門性を確保していくということは、大変難しい側面があったのだというふうに思います。それで、今まで比較的軽視をされがちな部門であったのではないかというふうに思っております。そういった中で、急激に議員ご指摘のように変化する病院経営環境のもとでは、事務職員の能力そのものが病院経営を左右するほど重要な要素であるというふうにも言われております。そんな中で、その配置の必要性は私も強く感じているところでございます。具体的な対応策といたしましては、例えば外部人材の活用、それからプロパー職員、プロパー専門職員の採用ですか、それから専門的なスキルを持った職員を計画的に育成をしていく仕組みをつくっていく等々、幅広く検討して対応していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいま市長より、今の現状をよく踏まえた中でしっかりした職員採用についても考えを持っているということで、一安心はしましたけれども、しかしながらまた来年度にも厚生労働省のほうから改定が行われます。そういった中で、私が中身を見ていると本当に今後地域の中核病院、公立病院に対する条件というのがますます改定により厳しくなっていくのではないかということが読み取れます。こういった中で、あり方検討委員会等も今スタートしているわけでございますが、ぜひさらなる危機感を持って、市長の早い決断力といったものが本当に今の現状では問われると思いますので、今答弁にありましたように市長の前向きな決断を期待申し上げまして、次の質問に移らせていただきます。  それでは、認定看護師等専門職の状況についてでありますが、認定看護師配置の状況についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 現在当院に認定看護師はおりません。認定看護師は、日本看護協会の資格認定制度で、他の資格に専門看護師、認定看護管理者があります。認定看護師は、ある特定の分野において熟練した看護技術と知識を有することが認められた者をいいますが、21の特定分野がございまして、例えばその一つの皮膚、排せつケアの認定看護師の配置によって訪問看護等で診療報酬加算の算定ができます。また、他の分野の資格取得によって、感染防止対策加算や褥瘡患者管理加算等の算定ができますので、認定看護師等資格者の配置ができれば、収益向上につながりますし、何より病院全体の看護の質、看護力の向上に貢献できると考えます。ちなみに、現在の県内認定看護師は、正確ではございませんが、180名程度いると聞いております。連続した6カ月間にわたる研修、また筆記試験とハードルの高い資格ではありますが、看護のレベルアップには必要であると考えておりますので、今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいま答弁いただいたように、認定看護師の配置により多くの加算がとれ、増収につながるわけでございますが、認定看護師配置のためには対応すべく職場の環境早期整備が必要であると思いますが、この点についてご見解をお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 今後の検討課題となるわけでございますが、希望者の把握や職務規定等について検討しなければなりません。また、長期にわたる研修となりますので、ローテーションに支障を来さないよう、早目の希望調査を行い、補充についてはパートの看護師を採用することで対応することになると考えておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) この問題について早期に取り組む決断ができるかどうかが真に病院問題に対する危機感を持っているかの一つのバロメーターになると私は考えておりますので、ぜひ執行部の早期の決断を強くお願いいたします。  次に、経営改善のための再生計画でありますが、現状の経営状態の把握についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 経営状態の把握につきましては、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書等の財務諸表や経常収支比率、職員給与費比率等のデータにより把握をしております。また、診療統計として患者数のデータや病床利用率、平均在院日数、患者紹介率、院外処方箋発行率、また入院、外来における診療単価のデータ作成により経営状況の把握に努めております。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 把握についての説明をいただきましたが、経営状況をもっと深く掘り下げ、今後の対応まで考える経営分析が必要であると思います。経営分析データの作成状況はどうなっているのか、お伺いをいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 診療科目別の原価計算、各部門の生産性比較等の経営診断分析データにつきましては、平成22年度に経営コンサルタントにより簡易的な経営診断を行ったことがございますが、その後諸々の経営分析データにつきましては作成をしておりません。今後は医療コンサルタントを入れることも視野に検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいま作成していないとのことでありますが、今の経営状況、収支を改善するためには必要不可欠なものと考えます。医療専門の知識を持ったコンサルタントを入れるかどうかについてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 県内で経営診断や医事戦略等の医療コンサルタントの導入実績がある公立病院は、5病院ほどあると認識しております。先進病院の状況等、参考例を調べながら検討してまいりたいと存じますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ぜひこの問題については、トップである市長の決断力でありますので、どうぞよろしくお願いいたします。  次に、経営再生計画についてでありますが、経営再生計画についてどのようなお考えを持っているかをお尋ね申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部付部長、碓氷病院担当。 ◎総務部付部長(田中毅) 今年7月に公立碓氷病院のあり方検討委員会が発足いたしましたが、今後その中で果たすべき役割の明確化や経営効率化等、方向性について議論、検討がなされると考えております。また、引き続き、群大への常勤医師派遣依頼を強く進めていきたいと思います。特に碓氷病院のメーン診療科目である人工透析の医師確保については、最優先課題として群大以外からの招聘も考慮しながら、透析室のフル活動を目指していきたいと考えております。現在県においては、医療介護総合確保推進法に伴い、地域医療構想が策定されております。医療圏ごとの新たな病床機能の分割化、病床数の再編成について近々示されることになりますので、それらを踏まえ、整合を図りながら進めていくものと考えております。また、総務省の新公立病院改革ガイドラインに基づき、平成28年度末までに新たな改革プランを策定することになりますので、あり方検討委員会の示す方向性等に基づき、また並行しながら具体的な計画を策定してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ぜひあり方検討委員会の中で深い議論をしていただくとともに、厚生労働省の情報をしっかり把握しながら再生計画をつくっていただくよう強く要望いたします。  それでは、今後の医療機能の方向性についてでありますが、今後の医療機能の方向性についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部付部長、碓氷病院担当。 ◎総務部付部長(田中毅) 診療科目の再検討等を含めた経営の効率化や他病院との再編、ネットワーク化、また経営形態の見直しや地域医療構想を踏まえた役割の明確化等、経営改善のためいろいろな側面からの検討が必要だと考えておりますが、大前提は市民のための地域医療としてどのような市民病院であるべきかが重要であると認識しております。今後の方向性につきましては、発足しましたあり方検討委員会の意見に沿って進めていくことになると考えております。なお、当分の間、群大からの常勤医師の派遣が見込めない場合は、報酬額、仲介手数料等諸問題はありますが、一部の診療科目の医師について民間の医師紹介の仲介業者活用の検討も必要になると思います。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 現状認識の上に立って、市民のための地域医療としてさまざまな側面からあり方検討委員会の議論を深めていく中で、しっかりとした方向性を出していただくとともに、今やるべきことをしっかりやっていく中で赤字を減らす施策をタイムリーに打っていくことが必要であります。全職員一丸となってこの状況を乗り越えていかなければなりませんが、そこで病院の現状の把握と対策について現時点でやるべきこと、なすべきことについて市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 今井議員のご質問にお答えを申し上げます。  まずもって、今年度から発足しました公立碓氷病院のあり方検討委員会において、現状の把握と分析に着手をしていただいております。また、さまざまな分野における課題についても検討を進めていくこととしております。これから確実に到来をします後期高齢者の急増等に対応していくためには、効率的な医療体制を確立していくとともに、地域医療構想を踏まえた上で自治体病院としての役割の明確化が求められており、市民の命を守るための公立病院の将来構想をしっかりと捉えていくことが重要であるというふうに考えております。また、こうした中、検討委員会での議論や分析も踏まえて、今できること、それからやるべきことをしっかりと見きわめていきます。また、病院改革は依然として財務優先の色彩が議員ご指摘のとおり強くなりがちでありますが、単なる財務の改善にとどまらず、病院が提供する医療機能、それから品質の向上や病院のマネジメント能力の向上、こういったものに向けしっかりと取り組んでいきたいというふうに考えております。いずれにしましても、市民の負託に応えて、市民の皆様から信頼をいただける公立病院、市民病院を目指して、積極的かつ議員ご指摘のとおりスピード感を持って進めていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいま市長から本当に広い範囲からの視点でご回答いただきました。今年度5億以上の一般会計からの繰り入れということで、なかなかこのことについては市民も納得が難しいのかなと思っています。そういった中でタイムリーにあり方検討委員会を設置されたわけでありますが、1年後になったときにその報告内容等があれっということではなく、本当に実りある中身のある議論をしっかりしていっていただくのはもちろんでありますが、ぜひそれと並行しながら、市長部局としてまたいろんな情報を収集しながら、本当に一日一日、大げさに言うと赤字が続いているわけでございますので、タイムリーな何かこういったものがあるという情報が入ってきたら、よく市長、病院関係者と相談なさった上で、市長の早い決断をもってこの諸課題に取り組んで、ぜひ安中市民の方が安心して医療を受けられるような公立碓氷病院を取り戻していただきたいと思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 今井敏博議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 櫻 井 喜久江 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、8番、櫻井喜久江議員の登壇を願います。  櫻井喜久江議員。               〔8番 櫻井喜久江議員登壇〕 ◆8番(櫻井喜久江議員) 8番、無所属、櫻井喜久江でございます。初めての一般質問で緊張しております。不手際があるかと思いますが、お許しください。通告に基づきまして、質問させていただきます。  1項目め、空き家問題について5点質問させていただきます。6月には櫻井ひろ江議員が空き家、空き地問題として質問されたかとも思いますが、私は空き家について改めて質問させていただきたいと存じます。現在安中市ばかりではなく、全国的な課題であります空き家問題ですが、8月24日付の上毛新聞の1面でも空き家対策急務という大きな見出しで記事が掲載になっておりました。近所に放置されたままの空き家があり、危険で困っているという話も複数見聞きいたします。空き家対策は、速急かつ重要性の高い問題と受けとめております。昨今市民の関心も相当高まっております。空き家問題につきまして、現在の空き家の状況について、取り組み状況について、そして3番、今後についてお伺いいたします。  2項目め、ぐんま緑の県民基金市町村提案型事業について伺います。緑の県民税を払うことによって参加が可能になった事業と聞いておりますが、事業について詳しく説明していただき、活用方法や市民へのメリットなどについて質問いたします。1、過去の活用状況について、2、現在の市民からの申請状況について、3、道路に日陰をつくる森林の伐採への適用について、4、市民への周知について、5、今後の活用について伺います。  以上、2項目10点について一問一答で質問席にて質問させていただきます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 1点目、現在の空き家の状況について伺います。  市内や住宅街はもとより、山間部におきましても空き家と思われる荒れた家屋が大層目につく昨今でございます。近隣の住民からの空き家についての相談も多いと聞いております。現在空き家が何軒あり、市全体の家屋の何%を占めているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 空き家等の把握については、これまで市では実態調査は実施しておりませんが、総務省が平成25年度に実施いたしました住宅・土地統計調査の結果で空き家総数は市内で4,600戸ほどあり、空き家率については17.2%となっております。
    ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 4,600戸という数字にとても驚いておりますけれども、現在の取り組み状況について伺います。市民から、近所の昔からある空き家の中に蜂の巣がつくられたようで、蜂が飛んできて大変危険ですとか、空き家の敷地の中の草が道路に出ているので、手入れをお願いしたい。また、空き家の庭木が生い茂り、道路を覆って通行に支障が出ているなどで困っています。あるいは、20年以上放置されたままの空き家のトタンのようなものが風が吹くたびにぱたぱたと音を立てて、今にも飛んでくる勢いでとても怖いという相談を受けております。空き家の南側と北側が児童生徒の通学路になっているというケースもあります。近隣住民が十数年にわたり通学や通行に危険がないように、支障がないように草刈りなどの手入れをしてくださっている状態です。そのような相談を受けた場合は、どのように対処しているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 空き家の対応につきましては、老朽化などにより近隣に悪影響を与える、または与えるおそれのある空き家につきましては、空き家の状況に応じまして建築住宅課、環境推進課、安全安心課、地域振興課などで相談を受けております。これらの老朽空き家につきましては、相談を受けた部署で所有者に対して適正管理を促すよう連絡をとるようにしております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 当市では、4つ以上の課で対処しているということですけれども、既に県内の他市町村では空き家問題を解決すべくさまざまな方法を考え、実行しております。前橋市は、空き家利活用センターを設置し、不動産関連と協定を結び、売買や賃貸、相談業務を実施、また補助金制度づくり等も実施しております。高崎市におきましては、解体やサロン化に対する補助金制度を実施、毎年2億円以上の補助金を支出していると聞きます。桐生市は、空き家対策室を設置、みどり市は相談窓口をつくり、富岡市は空き家台帳を設ける、そして太田市は適正管理に関する条例を作成いたしました。所有者の責務や調査、指導、勧告、命令、公表と立入調査を段階的に定め、条例を作成するなどの取り組みを行っております。そこで、当市の現在の取り組み状況について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 当市の取り組みにつきましては、空き家の利活用制度につきまして県内35市町村及び群馬県、さらには移住・住みかえ支援機構などで構成いたします群馬県空き家活用・住みかえ支援協議会を平成24年度に設立しております。県の空き家活用・住みかえ支援事業を活用しながら、空き家の有効活用、住みかえ等を支援していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございます。今までに空き家の活用や住みかえはどのくらいありましたでしょうか。また、空き家の活用状況についてお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 群馬県空き家活用・住みかえ支援協議会へ問い合わせた相談件数は、県内全体ですけれども、平成26年度で38件、賃貸の成約件数は8件です。また、本市の建築住宅課に住宅を借りたい人、貸したい人からの問い合わせは、過去1年間で3件ほどございました。空き家の活用状況につきましては、松井田町新堀の商店街の中で店舗の活用などがございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございます。それでは、今後についてお聞きいたします。空き家は、さまざまな危険な要素を含んでおります。火災が起きても、犯罪が起こっても不思議ではありません。不衛生でもあり、環境面からも、また市の発展という視点からも対策が急務であると考えます。通学路沿いの空き家は、児童生徒に危害が及ぶ前に手だてが必要です。20年以上経過し、放置され、荒れている空き家についても近隣住民は早い解決を望んでおられます。市は、今後どのような取り組みをしていくのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 空き家対策は重要な施策と考えておりますが、空き家等の実態調査、実施体制の整備、空き家対策計画など、他市の先進事例も参考にしながら検討を進めてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ことし5月に空き家対策特別措置法が施行されましたが、市はこの法律をどのように捉え、どう生かしていくのかお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 空家等対策の推進に関する特別措置法につきましては、全国的に空き家の発生が顕著となり、老朽した危険建物や環境悪化が懸念されるようになり、敷地や家屋の立入調査及び強制執行などが可能となることなどがこの法律で定められました。そして、国から特定空き家等に対する措置というものがガイドラインで示されたのを受けまして、本市においても対応してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) いち早い解決を望んでおられる住民が相当数おられます。崩壊寸前の家屋もかなり目立ちます。また、壊れかけた屋根や塀がいつ崩壊して落下してもおかしくない状態の空き家が存在するなど、さまざまな危険性を含んでおります。何かが原因で火災が起きる可能性も高いです。景観も著しく損なわれています。当市は観光面にも力を入れておりますので、訪れる観光客にとってはマイナスのイメージになってしまいます。また、年金生活者などが解体したくても費用にお金がかかる、解体すると土地の税金が上がるなどの理由で解決したくともできない方も多くおられるかと思います。そのような方にも何か解決策がないものか、対策の制度ができると解決も早まるかと思います。最初の質問の回答で当市の空き家は4,600戸と報告がありましたが、これは驚くべき数字ではないかと思います。ぜひ、空き家対策特別措置法ができたのですから、これに基づきまして空き家対策室や対策専門要員の確保、そしてまた条例の制定など具体的な施策を強く求めるものであります。これにつきまして市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 櫻井議員のご質問にお答えを申し上げます。  空き家対策、まさに喫緊の課題であると私も捉えております。なかなか先進的な自治体がふえてくる中で、本市ではおくれているということも認識をしております。現在大変近隣でも先進的な事例もございますし、全国的にも取り組みが進んでおりますので、まずは情報収集をしてくれということで、今情報収集、研究をして、それがこの安中市にとってどういうふうにそれを実施されることが効果的なのかということを今研究をしている段階でございまして、議員ご指摘のように特措法もできましたので、危険空き家に対しては対応の道筋が示されました。こういったことも重要な一歩でございまして、総合的に空き家対策について今後しっかりと取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。  次に、ぐんま緑の県民基金市町村提案型事業について伺います。この補助金は、どのようなことに使用する目的のものでしょうか、またこれまでにどのように使われていましたでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) ぐんま緑の県民基金は、平成26年度、群馬県におきまして、木材価格の低迷や山村地域の高齢化などにより放置され、荒廃が進む森林環境の保全を行うという政策目標を達成するために、ぐんま緑の県民税が導入され、この県民税の税収に相当する額をぐんま緑の県民基金に積み立てた上で、水源地域などの森林の整備を実施していくというものです。この施策の一環として、荒廃した里山や平地林についても整備を進めるために、市町村や地域住民の協働活動を支援する事業として市町村提案型事業が位置づけられており、10アール当たり2万8,000円から7万円の活動費が補助されます。平成26年度の当市の取り組みにつきましては、地域活動といたしまして岩野谷、秋間、後閑、松井田町五料地域など6カ所で1.96ヘクタールの主に竹林の整備が行われました。また、困難地支援といたしまして、市における委託事業で0.57ヘクタールの竹林の整備を実施いたしましたほか、竹木の整理のために大小2基の粉砕機の導入を行いました。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ただいま困難地整備支援とありましたけれども、困難地とはどのような場所を指すのでしょうか、教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 困難地整備につきましては、地域活動による取り組みでは整備が難しい重機を利用しなければならないような厳しい状況にある場所などになります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 竹林の整備のために大小2基の粉砕機を導入したとのことですが、粉砕後粉状になったものはどのように処理されているのでしょうか、伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 粉砕されました竹木につきましては、それぞれの地域活動によるところとなりますが、多くは竹林を整備した場所や肥料として散布されているものと思われます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 粉砕機の利用状況について教えてください。また、粉砕機の利用料金等がありましたら、お尋ねいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 粉砕機の利用状況につきましては、平成26年度は年度末での納品でしたので、利用はありませんでした。今年度は、現在までに6件の利用がございます。利用料金につきましては、森林組合に事故防止のための講習費用、機械の点検や調整などの管理事務を委託しておりますことから、大型粉砕機の場合、基本料金として1回につき2,000円、管理費が稼働1時間当たり300円、また小型粉砕機につきましては基本料金が1回につき1,000円、管理費が稼働1時間当たり200円などとなってございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、現在市民から案件や提案が上がってきておりますでしょうか。あるとすれば、何件あり、またどのような内容でしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 平成27年度の地域活動となります申請につきましては、岩野谷地区や松井田町土塩地区などから3カ所、昨年度整備に取り組まれた地域での管理活動として6カ所から申請を受けております。また、困難地整備支援といたしまして、五料地区で約0.6ヘクタールの整備を予定しております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 平成27年度の申請が困難地整備支援を含め10件とお聞きしましたが、今年度はまだ受け付けをしているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 平成27年度につきましては、県のぐんま緑の県民基金の事業費枠がおおむね満たされたとのことでございますので、受け付けは終了しております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 里山の森林整備の一環として道路沿いの樹木が道路に日陰をつくり、霜や除雪時には凍結し、また水たまりが凍ることもあり、通行車両はもとより、通学する児童生徒にも大変な危険が及んでいる箇所の樹木の伐採に適用していただけないものかと質問させていただきます。安全で安心なまちづくりを提唱しておられる当市ですので、安心して暮らせる環境整備が何より大切と思います。補助金をそのような案件に使用していただけないものか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 道路脇の山林につきましても、自治会などの地域活動の取り組みとして整備される場合には採択されるものと思われます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 自治会などの地域活動の取り組みとして整備される場合とありましたが、樹齢50年の森林など、自治会の人が伐採するのは困難な場合も予想されますが、森林組合などに依頼する場合も適用になるのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 地域活動を行う中で大木の伐採を業者へ委託することは可能と思われますが、補助金だけで賄い切れない部分の費用負担が発生することが考えられます。また、山林の所有者には伐採届などの提出をお願いすることも必要になる場合がございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 市民から市を窓口として県へ申請を上げて得られる補助金ですが、市民への周知はいつ、どのような形で行っておられるのでしょうか、伺います。また、申し込みの受け付けの期日などがありましたら、お聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 市民の周知につきましては、昨年度は全戸へのチラシの配布を初め、県職員による区長理事会での説明、県や市の広報紙への掲載等による周知が行われました。今年度につきましては、早々と予定枠に達したこともあり、平成28年度の取り組みに向けた周知について広報紙への掲載等を行ってまいりたいと存じます。そのため、28年度の申し込みの期限等につきましては、今後周知を図る中でお知らせをさせていただきたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 予定枠に達したとのことですが、予定枠について教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 予定枠につきましては、群馬県のぐんま緑の県民基金における年度ごとの予算額となります。なお、平成27年度県予算は2億7,000万円でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございました。今後の活用について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) ぐんま緑の県民基金の今後の活用につきましては、山林所有者の高齢化や不在地主の増加などによりまして里山の荒廃が目立ってきているところでございます。市民の皆様にはぜひこのような制度を活用していただき、個人の力だけでは及ばないところを地域での取り組みにかえて、住みよい環境を守っていっていただきたいと考えております。市といたしましても、この制度を活用した取り組みを積極的に支援してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 制度を活用した取り組みを積極的に支援していくとのことですが、具体的に教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 具体的な支援策とのことでございますが、里山や竹林の整備等を考えている地域の皆様に県民基金の制度の周知や申請書の作成方法、取り組み事例などを紹介し、参考にしていただくことや粉砕機の貸し出し、困難地部分への業者委託などとなります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございました。当市を回りまして、竹林が非常に多いことに気がつきます。近所の竹林や荒廃した雑木林で困っている話も多数見聞きいたします。ぜひこの事業を広く市民の方々に知っていただきまして、竹林や杉林、里山の整備に生かされますようお願いいたしまして、私の質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 小 川   剛 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、9番、小川剛議員の登壇を願います。  小川剛議員。               〔9番 小川 剛議員登壇〕 ◆9番(小川剛議員) 皆さん、こんにちは。9番、清風クラブの小川剛です。通告書に基づきまして、質問させていただきます。安心、安全な地域社会の実現に向けて、人一人を大切にする安中市、人と人とのきずなが深められるような安中市を目指して質問させていただきたいと思います。  一般質問の内容ですけれども、1として投票率と改正公職選挙法について、2として体育施設全般について、3としてマイナンバー制度について質問をさせていただきます。  なお、質問は質問席にて一問一答方式で行わせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 1番、投票率と改正公職選挙法について質問させていただきます。  投票率の低下は、社会問題化していると思います。喫緊でありました知事選挙も、群馬県平均では過去最低の31.36%の投票率を記録しました。安中市においても、34.67%と過去最低を記録しております。国民の権利であります民主主義の原点でもある選挙に興味、関心が薄いということは大きな問題であり、投票率を上げることは重要な課題であると思っております。安中市議選の投票率も右肩下がりで低下をしておりまして、知事選、県議選の投票率も前回と比べて全て低下している状況にあります。投票率向上につきまして、1として投票率の現状についてお聞きしたいと思います。国や県の投票率と安中市との比較についてお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎選挙管理委員会書記長(真下幹夫) それでは、今議長のほうからお話がありましたとおり、選挙管理委員会の書記長としてのご答弁とさせていただきます。  小川議員のご質問、まず1点目、投票率の現状についてご答弁申し上げます。議員ご指摘のとおり、安中市においてここ数年行われました選挙では、市長選挙を除きまして全て前回よりも投票率が低下している状況にございます。しかしながら、本市の投票率は、衆議院選挙、参議院選挙ともに国または県の投票率よりも高く、特に衆議院選挙では国の投票率が前回よりも約6.7%も低下したにもかかわらず、本市の下落率は4%弱にとどまりました。また、直近の県議会議員選挙、県知事選挙も同様に、県平均や県内他市の平均よりも安中市の投票率は高い結果となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 安中市におかれましては、他地区と比較しますれば高い投票率であるということは理解をさせていただきました。  次に、安中市の地域ごとの投票率についてお聞かせをいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎選挙管理委員会書記長(真下幹夫) 地区ごとの投票率に関しましては、期日前投票を利用した投票者数等を含めまして、合併前の旧安中市の地域と旧松井田町地域の比較によりご説明を申し上げます。平成27年4月の安中市議会議員選挙では市全体の投票率が59.34%であったのに対しまして、旧安中市の地域では58.11%、旧松井田町の地域では63.14%でございました。他の選挙におきましても、一般的に旧安中市よりも旧松井田町の地域の投票率が高い状況にあると言えます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 先日知事選挙の後にいただきました情報でも、投票場所ごとの投票率を見ましてもやはり山間部のほうが町場に比べまして投票率が高いという状況でありました。  次に、年齢別についてお聞かせいただければと思います。最近の選挙におきましては、やはり若年層の方の選挙の投票率というのが下がっていると思います。政治に関心がなくて投票に行かないという傾向もあると思いますけれども、年齢別の投票率についてお聞かせをいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎選挙管理委員会書記長(真下幹夫) 安中市におきます年代別の投票率でございますが、昨年行われました衆議院議員総選挙小選挙区のデータによりご説明を申し上げます。なお、年代別投票率の調査は、標準的な投票率を示した投票区を市内で1カ所抽出をいたしまして、その投票区における年齢別の投票状況であることをあらかじめご了承いただきたいと存じます。衆議院議員選挙の市全体の投票率は53.47%でございましたが、このうち20歳代の投票率は29.13%、40歳代が46.27%、60歳代が65.22%となっておりまして、若い年齢層では投票率が低く、高年齢層では高くなっております。国または県との比較におきましても同様な傾向が見られ、年代別の投票率はいずれも60歳代までは年代が上がるにつれて投票率も高くなる状況にあると思われます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 今の答弁によりまして、やはり若年層の方の投票率が悪いということはデータからも明白であります。全体的には安中市におかれましては他地域と比べれば投票率は高いという状況にあります。また、聞いたところによりますと、安中市におきましては期日前投票がほかの地域に比べて高いという特徴もあるということをお聞きしました。しかし、投票率全体を見て、下がり続けているということは事実でありますし、やはり若者の投票率というものを上げるということが喫緊の課題かと思います。  次は、投票率を上げるための施策についてお聞きをしたいと思います。これまでの選挙での投票率向上を図るための取り組みとして、当市として何をされてきたのか、お聞きをしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎選挙管理委員会書記長(真下幹夫) 選挙管理委員会といたしましては、投票率を向上させるため、安中市明るい選挙推進協議会のメンバーである区長会、婦人団体連絡協議会にご協力をいただきまして、市内大型スーパーでの街頭啓発活動を毎回行っております。また、放送設備のついた広報車による選挙啓発やのぼり旗、懸垂幕、ポスター、さらには庁用車にマグネット板を張って投票日のお知らせなどを行っております。その他選挙期間中、来庁者にティッシュや風船を配布したり、インターネットや広報紙を利用して選挙の周知や投票の呼びかけなどを行っているところでございます。また、小中学校の児童生徒、高校生を対象といたしまして、夏休みに選挙啓発ポスターの募集を行い、将来有権者となる子供たちや生徒に選挙に関心を持ってもらえるよう努力をしておるところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ありがとうございます。知事選挙におきましては、群馬県内で伊勢崎市で大型ショッピングセンターで期日前投票所を設けたところ、多くの方が来たと聞いております。一つの投票率向上の施策として、利便性の高い場所での期日前投票所の増設、または公民館を期日前投票所とすることについてのお考えについてはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎選挙管理委員会書記長(真下幹夫) 人が集まりやすい駅や商業施設等への期日前投票所の設置は、投票率向上に有効とは考えておりますが、投票の秘密や公正性を確保するため、パーティション、騒音対策等の投票環境の整備や、さらには二重投票を防止するための措置を講じる必要もあり、市内の駅構内や商業施設等に適当な広いスペースのないことも含め、大変難しいと思われます。また、公民館等への期日前投票所の設置に関しましては、近くであっても投票する意思の低い有権者がわざわざ公民館まで投票に来てもらえるか、慎重に検証をする必要があろうと思われます。このため、公民館等の公的施設を利用した期日前投票所の設置につきましても、その必要性、地域のバランス等を十分勘案した上、今後の課題とさせていただきたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 期日前投票が高い安中市としましても、期日前投票時間の延長ですとか、あとは公民館などの施設での実施、選挙当日の中心街での投票率が低いということを踏まえた施策を再度検討していただきまして、選挙管理委員会等で議論を深めていただければと思います。よろしくお願いいたします。  次に、2番としまして18歳からの選挙権付与についてでございます。改正公職選挙法が成立しまして、来年夏の参議院選挙から18歳、19歳の若者も投票できるという見通しになっています。現在の高校2年生が選挙までに18歳になれば、対象になるということです。選挙まで1年を切っている状況であります。安中市も準備を始めることとなります。選挙権付与に向けての市の対応についてお聞きします。来年の夏に備えて取り組みをしていると思いますけれども、本市の新有権者の数につきましては先日の総務文教常任委員会の中で答弁がありました。平成28年夏の参議院選挙から実施予定ですけれども、18歳の選挙権実現によりまして全国では240万人、安中市では過去の国勢調査に基づく試算で約1,200人が新有権者としてふえると予想されております。高校を卒業し、社会人としてもう働き始めている方や大学、専門学校に進学している方、地方に住んでいる方々、さまざまな方がいらっしゃいます。新有権者に対して周知、啓発は何をするのかお聞かせをいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 選挙管理委員会書記長。
    ◎選挙管理委員会書記長(真下幹夫) 現在20歳となった新有権者対策といたしまして、成人式を利用して選挙啓発のリーフレット等を配布しているところでございますが、来年の参議院選挙では、18歳、19歳となる新有権者につきましては、インターネットや広報による選挙啓発を初め、群馬県選挙管理委員会や県内他市選挙管理委員会とも連携を図りながら、高等学校や企業等にもご協力をいただきながら、積極的な選挙啓発に努めてまいりたいと存じます。文部科学省では、総務省と連携協力をして、高校生向けの副教材を作成中とのことであり、教育機関とともに主権者教育及び新たに投票の権利を得る若者の政治参加意識の向上に取り組む必要があると考えている次第でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 安中市も今お聞きするところによると成人式を利用するなど工夫した取り組みというものを進めております。成人式前の方が今度は誕生するということになりますので、選挙に行くことの大切さなどが周知されている資料等を郵送で送るなど、知恵を出した取り組みをお願いしたいと思います。  次に、選挙権付与に向けての学校教育についてお聞きしたいと思います。若者の政治参加を促す主権者教育が急務とされていますけれども、小中学校の教育の中でも今からできることを行うということが必要であると思います。文科省でもしっかりとした教材を今考えていると思いますけれども、待っていては時間がかかってしまうということで、その前にできることから始めることが大切だと思います。学校における主権者教育の状況についてお聞かせをいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 本市の学校における主権者教育の状況でございますが、小学校では6年生社会科で選挙について基本的な内容を、また中学校では3年生社会科、公民的分野で民主主義、政党、選挙制度等についての内容を学びます。その際、県の選挙啓発教材を活用している学校もございます。また、小中学校とも学級活動での話し合いや児童会、生徒会活動、そうした場面の企画や運営を通して主体的な課題解決の力を育んでいるところでございます。このほかに、明るい選挙啓発ポスターに取り組んだり、選挙会場となる学校ではその準備を通して児童に説明したりしています。以上のような取り組みを行っていますが、主権者教育という用語は十分に浸透しておらず、改正公職選挙法の施行に向けて、この視点に基づいて取り組む必要があると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 主権者教育を進めるということが重要になるだろうと思います。他市につきましては、よく模擬投票を実施するというところもあるのですけれども、安中市では模擬投票などを実施する小中学校等があるのか、市の取り組み状況をお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 中学校の生徒会役員は、選挙で選出しております。その際、市の選挙管理委員会から投票箱や投票用紙記入台をお借りして体験させている学校もございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 本物の投票箱を使った模擬投票などは、やはり政治への関心を高める第一歩だと思います。また、1票の持つ意味や主権者になるということはどうなのか、若いうちから学習する機会をつくらなければいけないと考えます。そこで、議場を貸して、市の課題などを話し合う模擬議会等の考えについてはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 模擬議会の導入についてでございますが、県内では沼田、渋川、館林、太田、各市で子ども議会を開催しております。沼田市の場合、子ども議員は小中学校から推薦された28名で、市側は市長、議長、教育長、執行部等が出席して、市議会議場で行っております。質問は、観光や看護、防災、給食、ごみ問題など多岐にわたり、市長や教育長が答弁しています。それぞれの学校の代表者が市議会議場でこのような体験をすることは、主権者教育の視点からも大変教育効果が高いと考えます。今後は、他市を参考にしながら、関係部局と協議して、市議会議場を舞台にした子ども議会の開催を検討してまいりたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 安中市でもぜひ模擬議会というものの開催を検討していただければと思います。また、今後の主権者教育等の取り組みにつきましてお伺いをしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 今後の取り組みについてでございますが、国や県の指針、ガイドラインについては現段階では高等学校を中心に進められており、小中学校への指針等はいまだ示されてはございません。教育基本法に基づき、政治的中立性を確保しながら主権者教育を積極的に進めるために、国や県からの指針が待たれるところでございます。今後より充実した取り組みを行うためには、教師が主権者教育の意識を持って指導を行うことが必要と考えます。また、外部機関と連携して講師を招いたり、議場を見学したり、啓発資料を有効に活用したりする取り組みも有効と思われます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 我々議員も選挙、政治に関心を持ってもらうことを望んでおります。投票率向上は、やはり若者の向上というものが非常に重要だと思いますので、私も親ですけれども、親からも選挙に行けということを促すということも大事だと思います。若者が政治に関心を持ってもらい、選挙に行きやすい環境をつくることが大切なことだと思います。いろいろな事例を研究し、工夫した取り組みをぜひお願いして、投票率と改正公選法の質問を終わります。  次に、体育施設全般につきまして、体育施設の現状と改修、更新計画についてお聞きをしたいと思います。1、安中市で管理する体育施設の現状について、これは屋外体育施設の安中市で管理している数と管理業務委託先というのですか、それを教えていただきたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) まず、屋外体育施設の施設数でございますが、グラウンドにつきましては旧安中市地域に12施設、旧松井田町地域に9施設、スポーツセンターに多目的グラウンド、そのほかに西毛総合運動公園に陸上競技場、テニスコート、野球場及び少年野球場がございます。また、維持管理委託先でございますが、グラウンドの浄化槽維持管理を市内業者3社に、トイレ清掃を市内の就労支援施設に、また清掃や除草等は公益社団法人等にそれぞれ業務委託をしているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 今少子化が進行しております。高齢者もふえているということで、高齢者の中にはグラウンドゴルフや野球、サッカー、スポーツを通しまして健康な体づくりをしている方もふえていると思います。整備をしっかりしなければ、やはりけがや事故のもとにもつながると思います。  次に、体育施設の整備状況についてお伺いします。私も野球を若干やるのですけれども、すみれケ丘グラウンドが大人の野球の公式戦の会場になっています。しかし、先週まで、雨の影響もあったのですけれども、3週間、雨で流れてしまいました。雨が降ると水はけが非常に悪くて、小雨でも試合が水はけが悪くてできないという状況です。屋外でのグラウンドの現在の土の入れかえ等の整備状況、または経費をお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 野球場等の土の搬入、またその経費でございますが、野球場やテニスコートへの土の搬入状況は過去2年間の実績で、主に洗い砂や黒土等を年間で四、五回搬入してございます。経費はおおむね20万円弱でございます。西毛総合運動公園もほぼ同様な内容でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 今答弁の中で、砂や土の搬入だけではやはりでこぼこというものは改善されません。また、少年野球の公式戦で使っているのが郷原のさとのはらというところで、そちらのグラウンドも非常に水はけが悪くて、関係者もご苦労されていると聞いております。整備を計画的に実施をしなければ、やはりグラウンドがでこぼこになってしまって、水はけも悪く、けがの危険度も増すということで、野球場、テニスコート等についての土の搬入等の整備計画を教えていただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 土の搬入の整備計画につきましては、これまでと同様に利用団体等からの要望に基づき、必要に応じて随時搬入してまいりますが、土の入れかえ等は定期的な整備が必要と思いますので、実施に向け努力してまいりたいと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 整備につきましては、やはり5年に1度ぐらいは土を少し削って、新しい土を入れるなど整備をしていかないと悪くなってしまうということを聞きました。私も仕事をする上で先輩に教わったことは、基本は現場100回、現場へ行ってよく見ろということを教えていただいてきました。職員の皆さんも現場に行って確認されていると思いますけれども、今まで以上にそういったところを見て整備につなげていただければと思います。定期的な整備を予算立てて計画的に実施をして、やはり整備台帳の整備もしていただければと思います。また、あわせて、体育館等の施設も定期的な床の整備、備品類の更新などを計画的にお願いしたいと思います。  次に、改修や更新計画につきましてお聞きします。西毛運動公園などは大変広い敷地にありますが、整備する方の頑張りで、すばらしい緑化など維持、整備をされております。敬意を表したいと思います。そういった中で、西毛運動公園の西毛球場、テニスコート、陸上競技場ほかのグラウンド施設の改修計画、更新計画についてお聞きしていきたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 西毛総合運動公園施設にかかわる改修、更新計画につきましては、陸上競技場を初めとした各種施設は老朽化によるさまざまな問題が生じております。これまで議員ご指摘のように、限られた予算の中で計画的に改修工事を実施してまいりましたが、問題が山積しているのも事実でございます。特に陸上競技場は、水はけの悪さや不陸等により競技環境が天候に大きく左右されるため、競技に支障を来すことが多く、また野球場は外壁や擁壁のひび割れ、鉄筋の腐食や雨漏り等が深刻な状況でございます。さらに、降雨時の使用が制限されているクレーのテニスコートのオムニコートへの更新につきましても、引き続き検討してまいりたいと存じます。しかしながら、陸上競技場や野球場等を改修するには多額な財政負担を伴いますので、スポーツ振興くじ助成金、通称toto等の補助対象となる補助金の調査研究も行いながら、庁内協議を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 西毛運動場は、陸上、テニス、プールなどまとまっておりまして、安中市の顔としての維持管理が必要だと思います。安中市で唯一の球場もあります。やはりお金はかかるかもしれませんが、整備をしっかりして、多くの方が利用したくなるような球場にしていただければと思います。また、テニスコートが8面ありますけれども、オムニ化への改修を望む声、大きな大会が招致できるように現在の芝生のスタンドを改修してスタンドをつくっていただきたいとの声もいただきました。また、少年サッカーを教えている団体からは、安中市には芝生のグラウンドがなくて、将来のJリーガーなどを育てるためにも、ぜひ安中市に芝生の場所をつくってほしいとの要望が多く上がっております。また、高齢者を中心に今人気が非常に出ているグラウンドゴルフなどもクレーコートで練習しているということで、ほかの地区の大会に行くと芝生で大会が行われるそうで、やはり芝生のグラウンドを要望されております。安中市は、他市に比べて芝生化がおくれているとお話をされておりました。スポーツセンター多目的グラウンドやほかの施設の芝生化についての当市のお考えをお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) グラウンド等の芝生化につきましては、まずスポーツセンターの多目的グラウンドの芝生化についてはいまだ実施には至ってございません。また、西毛総合運動公園陸上競技場は、トラックも含めた全面改修の中で検討してまいりたいと思っております。また、秋間みのりが丘北側広場は、利用者の動向に留意しながら検討していきたいと思います。また、五料運動場の旧ゲートボール場芝生改善につきましては、経費削減を考慮しながら、引き続き検討してまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 米山スポーツセンターの西側の多目的グラウンド、あと秋間の安中榛名駅北側のサッカーグラウンドや西毛陸上競技場の芝生化、芝生化に関しましてはやはり財政という部分もあると思います。totoのスポーツ振興助成金等で補助が受けられます。また、グラウンドゴルフをする多くの方からも芝生化についての検討を要望されておりますので、ぜひ前向きにお願いしたいと思います。  次に、体育施設の利用料金とPR方法についてお聞かせいただければと思います。西毛運動場は、広域から市の管理になったと思いますけれども、以前から料金体系が一緒であります。野球場に関しましてはやむを得ないと思うのですけれども、少年用の野球グラウンドや陸上グラウンドの中にあるサッカー場などは同じ料金体系にしてもいいのかなと思っております。安中市の方は無料にするなど、検討してほしいと思います。そういった中で、野球場を除いた施設使用料の無料化についての考えをお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) これまで野球場を除いた施設の使用料につきましては、広域圏当時の料金設定をそのまま引き継いでいるのが現状でございます。施設の利用における応分の利用者受益者負担が原則ではございますが、体育施設の利用料金につきましては引き続き検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 西毛の中にある少年野球場につきましては、ほかの少年野球グラウンドと同じだと私自身は思っているのですけれども、使用料を安中市民から取るのは検討の必要があるのかなと考えます。また、西毛球場の料金体系をホームページで検索をしていくと、別の場所の例規集というところから入っていかないと見られないということで、大変不便な思いを私自身しました。市の施設と一緒に表示をしていただくような改善についてはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) このことにつきましては、議員ご指摘のように必要な情報を市のホームページから速やかに入手できるよう周知してまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ぜひお願いしたいと思います。西毛球場の東側の自由広場がありますけれども、それを隔てた場所にクレー射撃場がございます。野球をしている方からなのですけれども、野球をしているときに音でびっくりするという方が多くいると聞きました。防音壁の新設が私は必要かと思っています。中宿地域の方ですとか、板鼻の方たちが騒音に悩まされているという状況もありますので、クレー射撃場に勤務している方もやはり防音壁の新規の設置を要望しておりましたので、ぜひ市を通じて県への要望もよろしくお願いしたいと思います。  以上で体育施設の部分について質問を終わります。  次に、マイナンバー制度につきましてお聞きしたいと思います。スケジュールと周知についてお聞かせをいただきたいと思います。10月配付とありますけれども、実際に届く日程等のスケジュールにつきましてお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 平成27年10月から住民票に記載をされている全ての人にマイナンバーが付番をされ、世帯単位でマイナンバーの通知が始まります。マイナンバーの通知は、全市区町村から委任を受けた地方公共団体情報システム機構が一括をして通知カードを作成しまして、簡易書留にて郵送することによる実施となります。最新の総務省の資料によりますと、10月の14日に全国の約過半数の世帯分を発送する予定であり、おおむね11月中には全世帯に届くよう発送する予定となっております。ただし、個別市町村ごとの発送スケジュールは明らかにされていないため、現時点では安中市の世帯に届く具体的な日程は示されていない状況となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 私自身も10月中に届くということを理解しておりましたけれども、11月になっても心配しなくていいということは理解できました。そういったことを市民の皆さんもなかなかわからないと思います。周知につきましてもしっかりと市民へ周知をすることが必要と思いますけれども、どのように進めるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) マイナンバー制度の市民への周知といたしましては、「広報あんなか」5月号、7月号及び9月号にそれぞれ掲載をし、今後も継続して掲載する予定でございます。市のホームページにおきましては、1月から掲載し、適宜内容を更新しております。また、市民向けのパンフレットにつきましては、マイナンバーを利用する各課の窓口に配付しているほか、9月中にはお知らせ版配布にあわせて小冊子を全戸配布する予定でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ぜひ市民の皆さんへの周知をお願いしたいと思います。  次に、個人情報漏えいについてお聞きしたいところなのですけれども、時間の関係で、申しわけありませんけれども、職員の方への個人情報漏えいに関する周知というものをぜひお願いしたいと思います。  次に、企業へのフォローというところに移らせていただきます。企業に対するフォローということで、非常におくれていると言われております。市内企業のマイナンバーの準備状況の把握等を市のほうでやられているのか、支援状況につきましてお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) マイナンバーは、社会保障や税の分野で利用するため、事業所、企業においても従業員のマイナンバーを収集し、源泉徴収票や給与支払い報告書の作成、各種社会保険関係の届け出等に利用することとなります。マイナンバーを適切に利用する体制を整えるため市内事業所、企業においてどの程度対応準備が進んでいるかは、今のところ市では把握をしておりませんが、市としても危惧しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 今後の行政の支援というところで、進め方についてお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 今後におきましては、広報紙に企業向けの内容を掲載する等、事業所、企業も視野に入れた広報活動を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) そういった中で事業所、企業向けの説明会ですとか学習会を実施するお考えがあるのかどうかだけ最後にお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 事業所、企業向けの説明会の実施や講師派遣等については、事業所、企業の規模等により対応方法は変わるため、実情に合わせた説明を市担当者だけで行うことは難しいのではないかと考えております。マイナンバー制度は、国全体の社会基盤として導入されるものでありますから、国や県により一層の事業所、企業向けの広報及び説明会等の実施について要望していくことを検討してまいりたいと、こんなふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ありがとうございました。企業のほうの対応という部分では非常に、特に中小のほうがおくれぎみということを聞いておりますので、今後企業へのフォローというものを市だけではなくて、やはり国、県、そういったところを使ってうまくフォローしていただきたいと思います。特に個人情報保護法の部分では、多くの皆さんが年金の問題で非常に心配をされているということもありますので、集めたデータの管理方法などを学習していただくような機会をぜひつくっていただければと思います。  以上で私の一般質問を終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩をいたします。                                      (午前11時55分) ○議長(吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午後 1時00分) △発言の訂正について ○議長(吉岡完司議員) 市民部長から発言を求められておりますので、この際これを許します。  市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 午前中の武者葉子議員の避難所運営の関係のご答弁の中で、横川地区でHUGが実施されたのが平成25年度というお答えをしてしまいました。横川地区でHUGが行われたのは26年度でございます。ちなみに、25年度には災害図上訓練を行っております。大変申しわけございませんでした。訂正をさせていただきます。 ○議長(吉岡完司議員) お諮りいたします。  ただいま市民部長の発言のとおり訂正することを許可することにご異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ご異議なしと認めます。  よって、ただいま市民部長からの発言のとおり訂正を許可することに決しました。                                                         ◇ 柳 沢 浩 之 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、10番、柳沢浩之議員の登壇を願います。  柳沢浩之議員。               〔10番 柳沢浩之議員登壇〕 ◆10番(柳沢浩之議員) 議席番号10番、清風クラブの柳沢浩之です。通告に基づいて、質問いたします。  1項目めは、防犯対策であります。8月13日に大阪府の中学生2人が殺害、遺棄された事件が発生しました。夏休みのさなかに、悲しく凄惨な事件が起きました。将来ある最愛の子を非道にも奪われた家族の心痛は、察するものがあります。昨年9月にも神戸市の女児が殺害される事件など、過去にも子供たちが不審者に連れ去られ、殺害された事件が多く発生しています。大変痛ましい事件であり、子供たちをいかに守るかが大きな課題であります。1点目で子供たちの安全対策について質問いたします。  2項目めには防災対策であります。災害対策基本法の一部改正により、市町村に対して新たに緊急避難場所の指定が義務づけられました。これは、災害発生直後など、危険が迫っている状況で避難所まで避難する猶予がない場合などに一時的に身の安全を図るための場所です。これから台風シーズンを迎え、集中豪雨と強風による風水害や土砂災害などが懸念されます。1点目に緊急避難場所の指定について、2点目には市長直轄の危機管理体制の確立について質問いたします。  3項目めには高齢者対策についてであります。高齢化社会を迎える中、本市の高齢化率は30%を超えるとともに、ひとり暮らしの高齢者世帯がふえ続けています。地球温暖化の影響による大気の不安定や気象条件など、高齢者にとって厳しい条件の中、心身が心配されます。住みなれたまちで安心して暮らせることが大切であります。日常生活における不安を解消することや緊急時の対応を迅速にすることが必要と考えます。1点目に高齢者緊急通報装置について質問いたします。  4項目めには地域振興についてであります。5月10日に開催された第41回安政遠足侍マラソンは、大盛況に終了することができました。この安政遠足侍マラソンは、日本のマラソンの発祥とも言われています。この伝統ある安政遠足侍マラソンをさらに盛り上げ、本市のPRと発展のために交流人口をふやす必要があると思います。1点目で安政遠足侍マラソンについて質問いたします。  以上、4項目について質問します。なお、質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、防災対策について、子供たちの安全対策について伺います。  大阪府の中学生2名が殺害、遺棄された事件や、過去にも子供たちが被害に遭遇する痛ましい事件が多く発生しています。子供たちの保護者は、不安に感じています。今回の事件についてどのように受けとめているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 大阪寝屋川市の事件についての見解でございますが、大変痛ましく、遺憾であり、あってはならないことと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 本市での子供たちの被害件数の状況、特に夜間帯における被害件数と内容について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 本市の子供たちの被害状況でございますが、小中学生が第三者から暴力などの被害を受けた事件は、平成25年、26年にそれぞれ1件ずつ発生しております。どちらも発生時間は昼間で、学校と公共施設の中で発生した事件です。平成27年に関しては、今のところ小中学生が被害に遭う事件は発生しておりません。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 子供たちの安全を守ることが大きな課題であると思っております。自治会や育成会などは、防犯パトロールの活動を地域ぐるみで子供たちの安全確保に努めています。夏休みになると子供たちは開放的になり、夜間の外出やふだんと異なる行動パターンをとることが多く、学校の目も届きにくくなり、犯罪被害に遭う危険性が高くなります。携帯電話やスマートフォンの普及で子供同士で容易に連絡がとれ、子供たちも深夜に外出するケースが珍しくなくなってきています。警察による補導の強化や地域の見守り活動で、非行防止だけでなく犯罪に巻き込まれる危険性を教えることが大切であると思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 犯罪に巻き込まれる危険性に対する教育の取り組みについてでございますが、子供たちはスマートフォンや携帯電話だけでなく、ゲーム機やミュージックプレーヤーから簡単にインターネットに接続できる環境にあります。便利な反面、安易に使用することで犯罪に巻き込まれる危険性があります。学校でも、このことは重大な課題と認識しております。そのため、子供自身への教育と保護者への啓発を考えて取り組んでいます。具体的には、全小中学校で外部講師によるネットモラル講習会を開催して親子で参加させたり、家庭で使用のルールづくりに取り組ませたりしています。また、青少年育成センターの啓発資料「おぜのかみさま」を活用して、具体的な事例を挙げながら指導している学校もございます。また、学校警察連絡協議会でも、ネット利用に関して情報交換を行いました。また、野外外出に関する指導でございますが、子供自身への指導と保護者への啓発として、市教委から夏休み前に出す各学校への通知の中で取り上げてございます。内容といたしましては、群馬県青少年健全育成条例の深夜外出の制限の確認でございます。学級指導や学級懇談会の中で取り上げて、指導に当たっております。しかしながら、通信機器の進歩と普及の拡大の速さ、また犯罪の多様性に対応するためには、さらに充実させる必要があると考えます。さらに、当市の青少年センター指導委員会では、子供の下校時補導及び夜間補導を重視しております。平成26年度の実施状況は、回数で263回、延べ596人の補導員のパトロールを行ってきたところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 昨年9月に女児が殺害された神戸市では、夏休み前に小中学校に防犯チェックシートを配りました。車の中から道を聞かれたら、車と距離をとるだとか、危険を感じたら車の進行方向と反対方向に逃げるなど、具体的な事例ごとに家庭で話し合える内容であります。本市でも防犯チェックシートなどを活用し、学校と家庭が連携して子供たちのみずからの身を守る意識を高める防犯教育も必要と思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 本市の犯罪から身を守る教育の取り組みにつきましては、子供たちの犯罪からの危機回避能力と万が一被害に遭ってしまった場合の対応力を育成するための取り組みとして、小学校入学時に市教委より防犯ブザーを配付しています。また、低学年を中心に、NPOによる安全教室を開催しています。この教室では、不審者は帽子やサングラスといったものばかりでなく普通の服装をしていることや、家族やペットのことを心配させるような言葉で誘うことなどを学びます。さらに、もし危険な目に遭ったときのために、実際に大きな声を出す訓練もしています。ほかに、警察の方を講師にした防犯教室を実施している学校もございます。いわゆる「いかのおすし」は、子供たちがみずから身を守るための合い言葉として使われております。これらの学校の取り組みに加え、議員ご指摘の神戸市の防犯チェックシートは、保護者との連携という視点では大変参考になる取り組みと考えます。各学校に紹介し、活用を図るよう働きかけてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 横浜市では、LED防犯灯の設置による防犯環境の整備、青色回転灯装着車による防犯パトロールなどを行っています。また、通学路や繁華街に防犯カメラを設置する自治体もふえております。本市においても、通学路など暗い場所にLED防犯灯などの環境整備と危険と思われる箇所に防犯カメラなどを設置することで犯罪の抑止力になると思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 防犯灯の設置については地区での事業として進められているところですが、平成26年度において防犯灯のLED化を進め、今年度も60ワット契約の防犯灯のLED化を予定しており、明るく安全な地域づくりを進めるとともに、防犯の環境整備を行っております。防犯カメラの設置については、一部の施設や小中学校、また駅の駐輪場などに施設管理者により設置されております。近年人通りの多い繁華街などに防犯カメラを設置するところもあるようですが、他市で行われている設置の制度や設置後の効果、利用方法などについて今後も情報収集や研究に努めてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ子供たちが安心して過ごせる地域社会ができるように、ハード、ソフト面の対策をお願いしたいというふうに思います。  続きまして、2項目めの防災対策についてであります。緊急避難場所の指定についてでありますが、本市は災害対策基本法の一部改正を受けて、災害発生時に危険が迫っている状況の中で安全かつ円滑に指定された避難所まで行くことが困難な場合に、一時的に身の安全を守るための緊急場所の選定を各地域に依頼しました。その多くが地域の公会堂や住民センター、集会所などの公共施設を選定しております。しかしながら、横川地域の緊急避難場所の選定については、民間のおぎのや東側駐車場が指定されております。本市は、住民の生命を守るための条件をつくることが役目であると思っております。公共施設が存在しない地域の緊急避難場所の選定についての考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 指定緊急避難場所につきましては、平成25年度の災害対策基本法の改正により市町村による指定が義務づけられたことを受け、本市においては平成26年度に83カ所指定をしたところでございます。指定緊急避難場所は、災害による危険が迫っている状況で緊急的、一時的に身の安全を守るための場所となることから、地元住民ではない方にも比較的わかりやすい場所を選定したため、公共的な施設や場所を中心に指定をしております。今年度中に再度指定緊急避難場所の候補地を各地区の区長さんに依頼し、公共施設以外の施設等であっても指定緊急避難場所の趣旨に合う施設等であれば指定を検討していきたいというふうに考えております。
    ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 横川地域は、急傾斜地や地すべりなど特別警戒区域に指定されているところが多くあり、気象条件や災害状況などを考えると危険箇所が多く存在し、緊急に避難することも想定されます。しかし、横川地域の緊急避難場所は、雨風をしのぐことができず、水、トイレがないおぎのや東側駐車場をなぜ選定したのか、その理由について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 指定緊急避難場所については、避難所と違い、緊急的、一時的に身の安全を守るための場所であり、長時間滞在することは想定しておらず、災害対策基本法に基づき指定をしたところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 一時的緊急避難場所とはいえ、災害の状況によっては当分の間緊急避難場所に避難する可能性もあります。その場合、雨風をしのぐことができ、水やトイレ、食料などの備蓄品も装備できることが条件だと思っております。ドライブインを営業している民間施設や鉄道施設は、耐震もしっかり確立されており、雨風をしのぐことができ、水、トイレも装備されています。本市からドライブインを営業している民間施設やJRへ一時的緊急避難所の指定にできるように働きかけることが必要と思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 横川地区では、現在地元と民間ドライブイン事業者との間で緊急一時避難場所に関する覚書を締結しており、自主防災活動の成果が体現をされているところでございます。指定緊急避難場所の指定については、地区で選定された場所の中で災害に応じた適性を勘案し、進められてきたところです。追加して指定するに当たっては、今後とも地区の意見を参考にしながら検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ一時的緊急避難場所の追加指定について、地域の意見を踏まえながら、より充実した対応を進めていただくことを強く要望いたします。  2点目の市長直轄の危機管理体制の確立について質問します。2012年4月に安全安心課が危機管理室の業務を兼ねるようになりました。以前の質問に対して、答弁では危機管理室としての機能を発揮していくことができるように努力をしていくというふうに述べていますが、その機能が発揮されているのか、現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 一般的な市町村行政組織における危機管理室の機能といたしましては、防災計画、防災会議、災害対応、地域防災、防災訓練、被災者保護、防災情報通信及び危機管理の総合調整等が考えられますが、これらの機能は全て現行の安全安心課の所管事務として網羅しており、現状として危機管理室の機能は確保、発揮されているというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 危機管理室の機能は発揮されているということでありますが、最近小規模な地震や局地的な集中豪雨や突風で農作物などの被害も発生しております。さらに、昨今台風18号の影響では栃木県、茨城県でも甚大な被害も発生しています。本市においても土砂崩れなどが発生しております。これから台風シーズンを迎え、洪水、冠水などの風水害が懸念されます。市民の命と財産を守ることからすれば、防災に対する危機管理室の位置づけは重要であると思います。考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 危機管理対応につきましては、防災対策としての災害予防、災害応急対策、災害復旧、復興対応とともに、多様化する緊急事態への対処及び当該事態発生の防止など、重要な業務として今後とも総合的な対応を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 自然災害は、いつか必ず起こるという大前提に立って調査研究、検討を進めることが大切であります。そういったことからすれば、安全安心課の業務を兼ねて危機管理室を遂行することは困難ではないかというふうに思っております。したがって、市長直轄の危機管理室の確立をすべきであると思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 危機管理は、市民の生命と財産を守るという行政の根幹的、基本的使命であり、独立した危機管理体制が理想ではございますが、さまざまな課題もございますので、より市長の意思伝達が迅速、円滑に行われるよう、組織全体の中での位置づけについて検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ市長直轄の危機管理体制の確立を検討していただきたいというふうに思っております。  続きまして、3項目め、高齢者対策についての高齢者緊急通報装置について質問します。2012年の12月定例会で高齢者緊急通報装置について質問をしました。答弁では、高齢者緊急通報装置の活用方法について、体調不良時などや安否確認を行うシステムだけでなく、緊急時の対応に不安のある高齢者に対して必要な緊急情報を伝えることや災害時にも活用できるシステムとして検討していくと述べておりました。その結果について、現状はどのようになっているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 緊急時の対応に不安のある高齢者に対しまして必要な緊急情報の伝達や災害時に活用できるかについてですが、この緊急通報装置は通常の固定電話に緊急時の発信機能を加えたもので、月に1回の安否確認、受信センターから個別に電話をかけることで行っており、かつての有線電話のような一斉放送の機能を持たせることができないのが現状であります。そのため、現在設置されております緊急通報装置を使ったひとり暮らしの高齢者への緊急時の情報伝達は、他の方法で検討が必要でございます。市では、地域包括ケアシステムの構築に向けまして、ひとり暮らしの高齢者に対しては地域の見守りによる生活のサポートが重要と考えております。なお、スマートフォンのような新しい通信媒体が普及しており、高齢者でも所持する時代となってきておることから、高齢者からの緊急通報や行政から高齢者への緊急情報、災害情報の伝達のあり方については今後とも研究を重ねてまいりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ今後も前向きに研究をしていただきたいというふうに思っております。緊急通報装置の設置の基本は、65歳以上のひとり暮らしの緊急時の対応に不安のある高齢者になっております。緊急時の対応に不安のある高齢者の設置状況と未設置について、どのように考えているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 設置状況ですが、平成24年度が379件、25年度が363件、26年度が370件でございます。未設置者への対応ですが、周知方法といたしましては地域の民生委員さんにお願いしているところでございます。また、介護保険事業者関係や介護包括支援センターの情報などを集約して対応しております。なお、ひとり暮らし高齢者基礎調査を参考に、必要な高齢者に設置がされるよう努めてまいりますので、ご理解をお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) では、65歳未満のひとり暮らしの緊急時の対応に不安のある方々について緊急通報装置を特例で設置することも必要であると思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 安中市高齢者緊急通報装置貸与事業実施要綱の規定により、市長が緊急通報装置の貸与が必要と認めるときには設置が可能でございます。65歳未満であっても、必要性があれば実態をよく調査した上で設置について協議してまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 設置が可能であるということでありますので、ぜひ周知徹底をしていただきたいというふうに思っております。65歳以上の緊急時の対応に不安のある高齢者で家族とともに暮らしている方々がいます。日中の時間帯は家族が共働きで、日中のみ一人で生活している緊急時の対応に不安のある高齢者に対し、緊急通報装置を設置する必要があると思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 緊急通報装置は、緊急ボタンによる発信とあわせて人感センサーにより24時間、人の動きがない場合に感知し、発信する仕組みになっております。そのため、日中だけお一人となる65歳以上の高齢者につきましては設置の対象外としております。なお、市では、高齢者向けの配食サービスを行っており、配達の際に安否確認も行えることから、日中お一人となる方につきましてはこちらのサービスのご案内を行っております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 65歳以上で日中一人で生活している緊急時の対応に不安のある高齢者に対し、配食サービスだけでなくて他の方法もぜひ検討をしていただきたいというふうに思います。  続きまして、緊急時の対応について質問させていただきます。高齢者介護の世帯もふえております。東京では、8月8日に高齢者3姉妹が自宅で誰にも気づかれずに熱中症で亡くなるという痛ましい事故が発生しました。本市もこのような痛ましい事故が発生しているのか、現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 平成27年度につきましては、高齢者の熱中症事故の報告は受けておりません。なお、高温注意報の発令時には、職員が広報車により市内を巡回して注意を促しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) しかし、このようなことを鑑みれば、高齢者世帯にも安否確認ができる緊急通報装置の設置も必要であると思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 安中市高齢者緊急通報装置貸与事業実施要綱の規定によりまして、市長が緊急通報装置の貸与が必要と認めるときには設置が可能であります。高齢者だけの世帯で健康状態及び身体状態等の理由によりまして緊急時の対応に支障があると判断される場合には、設置の対象としております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 高齢者世帯にも設置が可能ということであります。実際に高齢者緊急通報装置の稼働状況について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 平成26年度には370件設置されておりました中で、緊急ボタンが押された件数が37件、そのうち救急搬送になった事例が19件でございました。また、安否センサーが反応いたしました件数は回数が多く、610件でございました。本人及び緊急連絡先との対応内容を調べたところ、救急搬送になった事例はございませんでした。いずれも前年度に比べまして大きな変動はございませんでした。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 病院へ搬送された方々もいるということでありますが、緊急時が発生した場合、民生委員や近所の方々が駆けつけ、救急車に同乗し、救急病院へ付き添いで行くケースがあります。帰りの交通手段は、タクシーで帰宅するケースもあります。帰りの交通手段について、どのように考えているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) そのようなお話は、民生委員さんから伺ったことがございます。また、帰りの交通手段としてタクシーや家族の迎えなどで対応しているというお話も聞いております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 帰りの交通手段がいろんな問題がありますけれども、私は行き先の病院からタクシーを利用して帰宅する場合には、料金を立てかえて領収書を提出すれば、精算する必要があるのではないかということを思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 今後市に寄せられている情報をもとに検討を進めてまいりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ帰りの交通手段について検討していただきたいというふうに思います。  続きまして、4項目めに地域振興についての安政遠足侍マラソンについて質問いたします。本市の最大イベントの一つである安政遠足侍マラソンの募集規模は、峠コース350名、関所コース1,450名で、合計1,800名であります。募集時期にはわずか2日間で満員となり、締め切りになってしまいます。参加したくても参加できない方々が多くいます。募集規模を拡大する必要があると思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 参加者の募集規模の拡大についてでございますが、安政遠足侍マラソンは日本最古のマラソン大会として全国的に広く認知され、年々参加者がふえてまいりましたが、2,000名近くまでふえた平成22年の第36回大会において駐車場やバスの待ち時間について非常に多くの苦情が寄せられた経験を教訓にして、それ以来定員を設けているのが現状でございます。その理由につきましては、スタート地点及びゴール地点周辺の駐車場不足や選手の帰りのバスの運送問題のほか、国道を横断する際にレースを一時中断しなければならないなど、運営面の諸課題や安全面を考慮いたしますと、現状では募集定員をふやすことは大変難しいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 交流人口がふえれば地域の活性化にもつながると思います。参加者をふやせない理由の一つの要因は、選手輸送の問題があると思います。効率的なバス運用方法を考える必要があるのではないかと思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 効率的なバスの運用方法についてでございますが、駐車場不足と同様、選手のバスの輸送が大きな課題でございます。特に峠コースを走り終えた選手を迎えに行く合計7台の大型バスは、旧軽銀座を抜けてゴール地点までの観光客で混み合う非常に狭い道を往復しなければなりません。しかも、ゴール付近には広い駐車場がないため、旧碓氷バイパスの料金所跡をバスの待避場所といたしまして、そこからリレー方式で関所コースゴール地点まで迎えに行くという方法をとらざるを得ません。ことしは、峠コース地点に事前に3台大型バスを配車することができて、多少待ち時間が解消されましたが、侍マラソン実施当日が毎年5月の連休明けの最初の日曜日でございますので、旧軽周辺の混雑に変わりはございません。そうしたことから、関所・坂本コースの選手の帰りのバスの輸送も含め、安全かつ効率的なバスの運用方法を常に考えながら取り組んでおりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 全国へ安政遠足侍マラソンを観光目的にPRするためにも、既存の建物の一部を活用して安政遠足侍マラソンのスクリーンやパネル展示、侍君のマスコットキャラクターやストラップ、Tシャツなどを販売することが必要であるというふうに思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 安政遠足侍マラソンPR方法についてでございますが、侍マラソンをテーマにした催し物の開催やキャラクターグッズ及び関連商品の開発等が観光振興につなげられるよう、関係部課とも協議して、よりよい方法を考えてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 中山道もカラー舗装して、安政遠足侍マラソンの道路標示や安政遠足の説明板などを設置するなど、観光へのPRや、あるいは誰でも走れるランニングコースにする必要があると思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) ランニングコースの道路標識等についてでございますが、侍マラソンのコースは既に広く周知されており、日ごろからトレーニングで走っていらっしゃる方も多数おり、また遠くから歴史探索等の目的で歩かれている方もおります。道路標識やコース沿いの説明板等の設置につきましても今後検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 来年は合併10周年を迎えます。安政遠足侍マラソンを一大記念イベントとして大盛況に開催できるような計画について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 来年の第42回大会は、安中市合併10周年記念としてゲストランナーを招くなど、趣向を凝らしたにぎやかな大会の実施を考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ、来年は10周年ということでありますので、それに見合うように盛大に安政遠足侍マラソンが開催できるようにお願い申し上げて、私の質問を終了いたします。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 櫻 井 ひろ江 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、2番、櫻井ひろ江議員の登壇を願います。  櫻井ひろ江議員。               〔2番 櫻井ひろ江議員登壇〕 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 2番、日本共産党市議団の櫻井ひろ江です。私は、通告しました3項目につきまして順次質問していきたいと思います。  1項目めは、碓氷病院の運営についてです。碓氷病院は、地域の中核病院としての役割がありますが、十分に応え切れているとは言えません。ご承知のように、現在では赤字を出し続け、厳しい状況にあります。経営的なことが重要課題となっていますが、市の病院として全体的に考えていくあり方検討委員会での検討などが始まっております。市民に信頼され、身近に感じられる病院として市民に受診していただけるようにしていく、こういった点も重要で、病院のあり方の一つとして何が必要か、私は今回その点で3点につきまして質問をいたします。  2項目めは、安中南地区の区画整理事業についてです。この事業は、住民の反対で20年以上も進んでいないわけですが、まちづくりは住民の意向をきちんと受けとめて進めるべきですが、住民に負担を強いる区画整理が先にありきで、多くの住民は区画整理に納得しておらず、住民を無視したやり方に怒っています。区画整理を白紙に戻さない限り、話し合いも進まない状況ですが、群馬県も進んでいない事業について見直しのガイドラインを昨年3月に改定しました。見直しを進めるようです。ガイドラインによる見直しについて3点質問します。  3項目めは、空き家対策について、条例化について1点質問していきます。  なお、具体的な質問は、一問一答で質問席から行います。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、碓氷病院の運営について、身近な病院づくりについて質問を始めていきます。  1つ目は、訪問診療についてです。ぐあいが悪く、医師にすぐ診てもらいたいときに家に来てもらう、診ていただく、これが往診ですが、それとは違い、医師に定期的に来て診てもらうという訪問診療の考え方です。地域包括ケアシステムの構築などが言われておりますが、高齢化や過疎化が進む中で在宅や地域での医療は重要になります。また、碓氷病院が身近な市民病院として感じていただくために、一人で病院まで来ることが困難な方などに出ていく医療として地域の公民館や公会堂などを利用することも含め、訪問診療を進める、こういう診療に対してどう考えるか、お聞きいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 議員仰せのような診療でございますが、当院では僻地診療として一定の要件を満たし、容易に医療機関を利用することができない地区に医療を提供しております。県の許可を得て、細野地区、入山地区に診療所を開設しているところでございます。さらに他の地域に診療所を開設する場合、医療制度上該当する事業は現状ではないと思われますし、設置場所の選定や公共施設の利活用等の問題が発生すると思われます。また、何よりも当院の現状では医師、看護師、その他のスタッフが不足しておりますので、さらに地域に出向いていくといった診療は現状におきましては困難であると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) スタッフの問題も大きなものがあると思いますが、これからは地域に出ていく訪問診療、在宅診療、これが必要になってくるのではないかと思います。通院が難しい人の診療に定期的に行くことによって、碓氷病院が身近になります。地域で安心して医療や介護が受けられる、全国的にはそういう方向も求められており、在宅医療を進めている、こういう診療所も出てきています。地域で行うのは難しい問題もあると思いますが、碓氷病院が訪問診療で出かけ、在宅での診療ができるようにする。これは、中核病院としてやっていく一つではないかと考えます。碓氷病院が訪問診療を進めいくことはどうなのか、お考えをお聞きします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 在宅医療につきましては、平成26年度の診療報酬改定におきまして推進の方向が示されました。在宅歯科医療や在宅薬剤管理指導料等の見直しがされ、機能の高い訪問看護ステーションも強化されております。訪問診療は、通院困難な患者宅に医師が定期的に伺って診察し、計画的に健康管理を行うものであり、緊急性の高い往診とは異なった医療制度でございます。訪問診療は、今後介護サービスとの連携により、さらに必要性が高まることが予想されます。先ほどもご答弁申し上げましたとおり、当院の常勤医師配置の現状では訪問診療に取り組むことは困難であると考えますが、当院で実施しております訪問看護ステーションの充実につきましては、今後の医療ニーズを踏まえながら前向きに検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 訪問看護については充実していくとのご答弁ですが、安中市内の中でも巡回健診をしている、こういう公益財団法人の病院もございます。市の病院のあり方として、看護だけでなく、これからは在宅診療も取り入れていく、こういった方針についてもぜひ検討していってほしいと要望いたします。  次の予防医療の取り組みについて、この質問に移ります。病気の予防は健康づくり課でも取り組んでいるとは思いますが、公立病院のあり方として健康増進あるいは予防医療の推進の取り組みも必要です。碓氷病院での取り組みをどのように考えておられるか、お答えをお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 予防医療は、生活習慣の改善や予防接種などによって病気になるのを防ぐだけでなく、病気になっても早期に発見、治療して重症化を防ぎ、さらには病気からの回復を早め、再発を防ぐことまでを含めた広い概念の医療と認識しております。当院の予防医療の取り組みといたしましては、健康診断事業を初め、生活習慣病である高血圧、糖尿病、脂質異常症や腎臓疾患等の予防として特定健診、栄養指導、精密検査、リハビリテーション等を実施しておるところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 健診や生活習慣病予防の取り組みはしているとのことです。ですが、市の病院の取り組みとして一般市民に対してもっとやっていけることがあるのではないかなと考えます。市民向けの講座や予防知識を広める、健康増進を図るために病院の持っている力を使用する。こういったことができるのではないでしょうか。健診センターの拡充なども必要ですが、市民向けの健康講座や予防の知識を広める活動など行う考えがあるのかどうか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 予防医療は、市民の健康増進を図り、あわせて医療費の抑制を図る医療政策であり、市民に啓発していくことは重要なことと考えております。今後医師やコメディカルによる市民向けの健康教室や食事指導のようなミニ講座などができるかどうか、また医師会との連携など、相談しながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 病院が市民のためにできることを進めていくことが市民の信頼を培っていくことになるのではないかと私は思います。検討して具体的に進めていくよう強く要望、お願いをしておきます。  次の質問に移ります。病院のホームページはできていますが、こういったものが見られない市民に対しても碓氷病院の状況を知らせていくことも大切ではないかと考えます。病院の状況や内容などがわかりやすく知らせられる、こういったことで親しみも出てくるのではないかと思います。県内の公立病院ではどのような状況なのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。
    ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 県公立病院協議会の会員病院では、藤岡総合病院、富岡総合病院、桐生厚生病院、館林厚生病院、また群馬中央病院等でそれぞれ月刊紙や機関紙、また年に二、三回程度の病院便りを発行しているようでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) こういったものが全戸に配布できればよいのですが、まず患者さんや、それから周辺に対して病院のことを知っていただく、病院としても新しく始まることや、それから変化など、時々の話題などを伝えていくよい機会ではないかと思います。今後病院便りを発行することはどうなのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 議員ご指摘のとおり、病院便りの発行は市民が病院をより身近に感じていただくために必要なことと考えます。医師の紹介や薬剤の知識、感染対策に関する記事の掲載や院内での研修内容の公開等、わかりやすい情報紙を発行し、外来待合や会計窓口、また院外薬局に置かせていただくことにより、患者や市民の皆様に親しみを感じていただけるのではないかと思いますし、イメージアップにもつながるのではないかと考えております。まずは、可能な範囲でどの程度のことができるのか、院内で協議、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) ぜひ発行をお願いいたします。  それでは、次の安中南土地区画整理につきまして、ガイドラインによる見直し、これについて3点ほど伺ってまいります。見直しの結果についてということですが、群馬県が昨年新たに策定した群馬土地区画整理事業見直しガイドラインによる見直しの対象に都市計画決定から大分たっている当市の安中南土地区画整理事業もなっております。県からの新ガイドラインの検証のためのケーススタディーの対応を安中市もやっていると思いますが、その結果はどうなのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 昨年度本市を含む主な市町村において行ったケーススタディーでは、群馬県が示した群馬土地区画整理事業見直しガイドラインは、地域が抱える課題を早期に解決し、地域に最適な市街地整備手法の手順を明らかにできるかを検証する目的のためのものでございました。その結果、本年3月に一部改正されましたが、その内容はインフラ整備の現状把握の項目で字句の説明が加えられた程度でございました。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) ガイドラインの内容が若干変更があったというか、直されたということですが、実際にケーススタディーを行った、その結果についてはどのような状況なのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) ケーススタディーの結果でございますが、特にシミュレーション的な形ではされておらず、この見直しガイドラインの字句の修正程度にとどまったところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) ちょっと私が聞いていることとは違うようですが、ケーススタディーではシミュレーション的な形ではされたのではないでしょうか、違うのでしょうか。市として実際の見直しに入る前であっても、市の考えをまとめるためにシミュレーションは可能だというふうに思いますが、やってみたのかどうか、また結果が出たのかどうか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) シミュレーション的な形では行っておりません。群馬土地区画整理事業見直しガイドラインに示された見直しの定義では、土地区画整理事業の未着手地区等について現状の把握と課題を整理して事業当初の目的や将来の方向性を確認すること、その上で代替手法案を作成し、土地区画整理事業と代替手法案を比較評価した上で、効果の高い整備手法を選定することとしております。このようなことから、早々には結果を出すことは難しいと認識しております。しかし、このようなガイドラインが示されましたので、今後ガイドラインに沿った形での見直し作業に着手する必要があると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 新ガイドラインによりますと、見直しによって区画整理の手法にこだわらず、他の手法が適当か、またこのまま区画整理として続けるのが適当かといった結論が出るということですが、このシミュレーションをしてみる考えはないのか伺います。ガイドラインには、市民の考えをまとめるためのシミュレーションは可能だというふうに書かれていました。その結果が区画整理によらないという結果になれば、反対している住民も耳を傾けてくるのではないかというふうに考えられると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) シミュレーションを行う場合にも新たな整備種手法案を策定する必要がございます。新たな整備手法を検討する時点では、住民の方々の参加を求めることが必要であると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 住民参加ということですが、大変その辺では難しいのかなというような気がいたしますが、当市での見直しはいつごろする予定なのか、考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 西毛広域幹線道路の整備がより現実的になってきていることから、新たな整備手法の検討につきましても西毛広幹道との整合性は不可欠と考えております。したがいまして、道路の進捗状況を見きわめながら対応していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 西毛広幹道がある程度視野に入ってくる時期かなというふうには思いますが、そうすると地域的な状況も変わってくる。そういう中で見直ししていく必要が当然出てくるのかなというふうに思いますが、先に譲りますが、できるだけ早期にしていくことが地域の住民にとっては必要ではないかなというふうに考えております。一応意見として述べさせていただいておきます。  次の区画整理の考え方ということで質問移りますが、区画整理事業は道路、公園、河川等の公共施設を整備、改善し、土地の区画を整え、宅地を整える事業ですけれども、地域住民の負担が大きいことから、多くの住民の反対があり、進んでいないところが大きいわけです。安中南地区においても、多くの住民の反対がありました。前々市長は凍結を言っておりましたが、前市長は、難しいとは思いますが、農地だけの区画整理、こういったことを言っておりました。住民が願わないものを強制することはできないので、やめるべきだというふうに、私は区画整理はやめるべきだと思いますが、安中南地区区画整理事業の白紙撤回ができないとする根本のところの問題は何なのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 安中南地区は、本市の中心拠点の一翼を担う重要な地域であり、計画的な市街地整備を目指したものでございます。平成7年5月に都市計画決定され、法的な規制がかけられました。このことから、白紙撤回は困難であると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 当初から見ますと20年以上がたっているという中で、6月の質問の中でも、市長は時期が大分たっており、状況等が変化してきているというようなご答弁もあったわけです。白紙撤回できないこの問題を市長はどのように考えているのか、お尋ねいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 櫻井議員のご質問にご答弁を申し上げます。  これまでのご質問いただいた中でも答えてまいりましたが、この南地区に関しましては社会情勢や住民意識が大きく変化する中で長期間が経過し、事業のめどが立たない中での見直し作業は私は必要というふうに考えております。白紙撤回ということは、法律上のっていないというようなことでございますが、これはしっかりと見直しをするということ、それから地域の皆様のご意見を伺いながら、新たな整備手法を模索するということで、新たな整備手法といいますか、そのことに変えていけるのだというふうに私は捉えておりますので、今後ともそういったことで進めていけたらと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 例えば前市長は農地だけの区画整理というようなことを言っておりましたが、可能かどうか、難しい問題だとは思いますが、住民への負担をなくすということを考えれば、一つの方法かもしれませんが、道路や公園など都市整備を含めて地区変更する。そうすれば、区域を最小限に見直しをすることによって、ほとんどの住宅を除く地域にすれば住宅に対して区画整理手法は廃止と同じことになるということも考えられるのではないでしょうか。この点について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 見直しガイドラインでは、代替手法案を作成し、土地区画整理事業と代替手法案を比較評価した上で、効果の高い整備手法を選定することとしております。このことから、効果的な整備案を策定することが区画整理事業の廃止につながるものと理解しております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 代替案をつくれば区画整理も廃止にできると、そのことを十分に説明しなければ見直し作業も進んでいかないのではないかと思いますが、見直し作業に入る前にどのように説明をするのか伺っておきます。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 現時点におきましては、具体的な見直しスケジュールは定まっておりません。先ほども申し上げましたが、西毛広幹道の進捗状況を見きわめる中での対応と考えますが、その前段での住民への説明につきましては、今後その対応を検討してまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、次のまちづくりについて市民と話し合うことについてに移ります。20年以上もこの区域内の住民は苦しんできた方もおられます。しかし、いまだ都市整備方針と区画整理事業は消えていないわけです。区画整理をやめなければ、住民は納得しない。また、時代や社会の変化により、本当に何が必要かをきちんと見直さなければなりません。区画整理を前提としないまちづくりを話し合うのは、ガイドラインによる見直し後でしかないのでしょうか。先ほどの答弁にもありますが、この点について再度お願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) まちづくりについての市民との話し合いという内容ですが、見直し作業を進めるステップの中で重要なポイントとして土地区画整理事業に対する住民の考え方をしっかり把握する必要がございます。なぜ賛成なのか、なぜ反対なのかなどをしっかり捉えることで課題を見つけ、新たな整備手法への住民意見を反映させることが重要であると考えております。このような住民意見を反映させる手法として、住民アンケート、説明会、または住民参加のワークショップなどの実施が考えられますが、今後どのような形で行っていけるか検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 当地の市街地形成は、西毛広幹道や中間駅といったような大幅な整備が具体的に視野に入ってこなければ、市民にとって将来像を認識することは難しいのではないかなというふうにも思います。中間駅も実際はどうなっていくかというのはわかりませんし、またたとえそういう認識ができたとしても、今の区域だけの問題にとどまらないと考えられます。広幹道は、市役所前を通って現市街地から橋で南地区方面へ抜けるわけですが、線路の南まで高架になるというふうに言われております。線路南は農振地域であり、市街化は難しいし、計画地が現行のままの地域のままでよいというふうには限らないと思います。どちらにしても、区画整理方式はやめる方向が必要だと私は考えています。南地区の住民との話し合いは、区画整理をやめるというのが前提になります。ガイドラインによって市のシミュレーションが行われ、それが区画整理廃止、こういった方向が出るということがはっきりしなければ、市民も応じない人がいるのかなというふうに心配されるところです。市が早くシミュレーションをやって、区画整理を廃止するという方向を出すことが必要になると考えますが、どのようにお考えになるのか、お伺いします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 先ほども答弁いたしましたとおり、見直しガイドラインに沿って行う検証ステップの中では、住民との合意形成が必要であります。市が先んじて代替案を策定するのではなく、検証に必要な代替案の策定時点から住民参加の必要性を認識しており、結果を導くためにはご意見を伺う場面が出てまいります。そのためのご協力はお願いしたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 見直しまでには一定の時間がかかるというふうには思いますが、見直しの前提として市の考えを、区画整理は廃止する、全く一から考えるのだというようなことを、こういった方向性を持つことが重要であり、市民との十分な話し合いも重要でありますから、このことを強く要望しておきます。  それから、次の空き家対策の条例化についてに移ります。群馬県の空き家率は16.6%と国でも9番目に多く、当市でも午前中の質問にもあったように4,600軒ですか、あるというふうに言われております。適正に管理されていない空き家は、火災や防犯面、あるいは衛生面や景観など、近隣への影響が心配されています。空家等対策の推進に関する特別措置法が成立しましたが、具体的な行政指導などの対応のみならず、利活用や、それから市の支援など、さまざまな自治体の対応を規定する空き家条例が必要ではないかなと考えますが、条例化についてどのように考えているのか、方針をお聞きします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 空き家対策の条例化についてでございますが、県内でも前橋市ほか7市町が条例を制定してあります。本市におきましても、空き家の実態の状況によりまして空家等対策の推進に関する特別措置法と空き家関連条例を設置する場合の効果についてよく研究をして、条例化の方針も含めて検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 高崎市などでは、さまざまな支援などを発表しておりますけれども、条例化はしていないというふうに思います。市の条例の必要性についてはどのように考えているのか、お尋ねします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 条例化の必要性ですが、繰り返しになりますが、空き家対策の特措法並びに関係条例を設置する場合の効果等についてよく研究して、条例化の方針について検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 大変しつこいようで申しわけありませんが、一応見通しについてはどうなのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 市の空き家の実態によりまして、県内他市の状況も踏まえまして検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) そうしますと、国が定めたガイドラインなどによりますと、特定空き家の実際の指定とか、是正勧告などに当たってはそれぞれの地域の実情に応じて市町村が判断基準や手続を定めることになるというふうに書かれておりますが、特定空き家の認定はどのようにするのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 国の特措法の中に特定空き家の認定という項目がございます。特定空き家につきましては、その空き家の危険度、危険な状態、あるいは衛生的に好ましくない状態、あるいは生活環境に悪影響を及ぼす状態、あるいは景観に悪影響を及ぼす状態と、4つの大きな状態によりまして特定空き家の認定に至るわけでございますが、市として特定空き家の認定につきましてこれから準備をするところでございますので、よろしくご理解賜りますようにお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 法的な措置は法律にもあるわけですけれども、具体的になっていきますと、やはり要綱とかそういったもので決めるのか、あとは私が先ほど言いましたように利活用だとか支援だとか、そういったものも含めて条例にするのか、そういったようなことが考えられるのではないかと思いますが、どのようにするのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 市の条例化とあわせまして、具体的な要綱等も定める必要があると考えておりますが、それらを含めまして今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 今検討しているところというふうなお話ですが、条例化の中で第三者機関、計画の策定だとか、法に基づく命令や措置を行う場合の意見を聞く場ともなりますが、市民に負担をかけることになるものですから、慎重にやらなければならないというふうに考えますと、第三者機関の設置なども盛り込むべきではないかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 特定空き家に認定された場合、固定資産税が通常の課税に戻るですとか、市民に負担を生じることが多々ございますので、建築の専門とか税の専門家等の第三者機関を含めた協議会という組織を組織化する必要もございますので、それらも含めましてこれから検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 6月の議会の中でもご質問をしたのですが、直したくても直せない、そういった所有者もいるわけですから、そういうところも含めまして市の支援、あるいは高崎のような利活用、前橋などもやっているようですが、そういった利活用なども含めてこういったものをきちんとはっきりさせるようにお願いを申し上げまして、私の質問を終わりにします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員の質問が終わりました。 △延会について ○議長(吉岡完司議員) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ご異議なしと認めます。  よって、延会することに決定いたしました。 △延会の宣告 ○議長(吉岡完司議員) 本日はこれにて延会いたします。  明15日午前9時、本会議を開会いたしますから、ご参集願います。                                      (午後 2時10分)...